角川新書<br> 後期日中戦争華北戦線―太平洋戦争下の中国戦線〈2〉

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角川新書
後期日中戦争華北戦線―太平洋戦争下の中国戦線〈2〉

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  • サイズ 新書判/ページ数 304p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784040824338
  • NDC分類 210.7
  • Cコード C0221

出版社内容情報

1945年8月15日の敗戦以後も日中戦争は続いていたーー。
37年の盧溝橋事件、南京事件などは知られている。だが、41年12月の太平洋戦争開戦以降、中国戦線の実態はまったくと言ってよいほど知られていない。
前書の華中戦線に続き、日本軍と国共両軍の三つ巴の戦場となった華北戦線の実態を明らかにし、完全敗北へと至る軌跡と要因、そして残留日本兵の姿までを描く。
空白の戦史を気鋭の中国史研究者が埋める、新たな日中戦争史。

中国戦線は世界戦争と連動する戦場であった!
○北支那方面軍・傀儡軍vs.八路軍(中国共産党軍)の河北省。失敗に終わった包囲、冀中作戦
○三光作戦の戦場、山東省。毒ガスの魯中作戦、細菌兵器の魯西作戦
○国府軍(国民革命軍)による黄河決壊。干魃、蝗害、悪政の生き地獄となった河南省。泥濘の潁水作戦
○失敗に終わった「山西王」閻錫山への秘密工作と、八路軍に大惨敗を喫した田家会の戦い
○一号作戦(大陸打通作戦)と、その後の八路軍の猛反攻 

結局、日本軍は華北民衆を味方にできなかった
■日本軍は地下道に毒ガスをばらまいた
■日本軍の組織的限界点で起きた館陶事件
■勝利のための「犠牲」か、人民のための「犠牲」か
■日本軍に騙された「蟻の兵隊」
■残留兵は一般引揚者にされ、日本人に見捨てられた

【目次】
はじめに
序章 「後期日中戦争」前の華北戦線
第一章 八路軍との容赦なき戦い――河北省
第二章 戦争犯罪の戦場――山東省
第三章 災害との戦い――河南省
第四章 「鬼」と「鬼」との化かしあい――山西省
第五章 終わらない「後期日中戦争」
おわりに
本書関連年表
参考文献一覧

内容説明

1945年8月15日の敗戦以後も日中戦争は続いていた。37年の盧溝橋事件、南京事件等は知られている。だが、41年12月の太平洋戦争開戦以降、中国戦線の実態は全くと言ってよいほど知られていない。前書の華中戦線に続き、日本軍と国共両軍の三つ巴の戦場となった華北戦線の実態を明らかにし、完全敗北へと至る軌跡と要因、そして残留日本兵の姿までを描く!!空白の戦史を埋める新たな日中戦争史。

目次

序章 「後期日中戦争」前の華北戦線
第1章 八路軍との容赦なき戦い―河北省
第2章 「戦争犯罪」の戦場―山東省
第3章 災害との戦い―河南省
第4章 「鬼」と「鬼」との化かしあい―山西省
第5章 終わらない「後期日中戦争」

著者等紹介

広中一成[ヒロナカイッセイ]
1978年、愛知県生まれ。2012年、愛知大学大学院中国研究科博士後期課程修了。博士(中国研究)。現在は愛知学院大学文学部歴史学科准教授。専門は中国近現代史、日中戦争史、中国傀儡政権史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

75
この著者は史料吟味が丁寧だ。例えば日本側の記録と中国側の記録に齟齬がある場合、どちらかに寄るようなことをせずに、さらなる検討が必要と記す。しかし、そうした姿勢であるにもかかわらず、日中戦争の日本軍の行いはやはり目を覆いたくなる。一方本書では八路軍がいかに戦ったかをかなり突っ込んで書いているが、その背後に毛沢東の確かな戦略眼があったことが大きい。カヴァーにもあり、本書の本編の最後に書かれる、日本は中国にも負けていたという指摘、この認識をきちんと持つことが重要だろう。もちろん米ソの圧力がある中ではあるが。2024/03/23

さとうしん

18
河北では八路軍との戦い、山東では毒ガス・細菌兵器の投入、河南では蒋介石による黄河決壊のような人災も含めた災害、山西では閻錫山の動向という具合に華北の省ごとの特色を強調した構成となっている。ただ、特に細菌戦については日本軍側の記録の有無がネックになっているようだ。本書終盤では8/15以後も戦闘が継続したことが触れられている。閻錫山と残留日本兵側との関係の実相は、あるいは現地の解放のために戦ったと信じられている東南アジアの残留日本兵の実態をも示唆するのではないか?2024/05/04

ジュンジュン

15
中国戦線と一口に言っても、そこは広大な中国、地域によって様相を異にする。続編にあたる本作は華北(河北、河南、山西、山東省で章分け)が舞台。際立つ八路軍の存在感と日本軍(北支軍)の劣化ぶり…略奪、強姦、細菌兵器。抗日戦争が八年の長きに亘ったのは、中国大陸には北支軍を養えるだけの豊富な物資があったからとは何という皮肉か。2024/07/18

電羊齋

13
日中双方の史料の検討が慎重に行われている点に好感が持てた。それでも日本軍の戦争犯罪は歴然としている。また日本軍が「党、軍、官、民の組織体であって、単なる軍隊ではない」八路軍を軍事のみで鎮圧できないと理解しながら、目先の戦闘・作戦・工作次元にのみとらわれ、住民を敵に回し、有効な策を打てなかったことが語られる。そこには日本軍側の戦略眼の欠如があり、これは対国府軍戦、閻錫山工作にも通底していると感じた。そして当たり前のことだが、日中戦争は世界大戦とも連動しており、日本は中国にも敗れていたという著者の指摘は重要。2024/05/07

CTC

12
3月の角川新書新刊。著者は愛知学院大准教授。本書は同レーベルの『傀儡政権』そして『後期日中戦争』に続く、後者の続編にあたるもの。“後期日中戦争”とは日中戦争のうちの、41年12月以降の米英蘭戦開始後の部分を指す著者の造語。前作は特に第3師団の足跡を辿り華中戦線に着目したが、本書では主敵を八路軍とした華北戦線を題材にしている。ゲリラ戦術に少数の兵で対抗するため、陸軍の戦い方は危ういものになる。偏りを感じたことがない若い研究者の著作であるところの本書には“三光作戦”も毒ガス攻撃もこれでもかと描かれている。2024/08/14

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