角川新書<br> 子ども介護者―ヤングケアラーの現実と社会の壁

個数:
電子版価格
¥990
  • 電書あり

角川新書
子ども介護者―ヤングケアラーの現実と社会の壁

  • 提携先に4冊在庫がございます。(2024年04月24日 08時50分現在)
    通常、5~7日程度で出荷されます。
    ※納期遅延や、在庫切れで解約させていただく場合もございます。
    ※1回のご注文は10冊までとなります
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷予定日】
    通常、5~7日程度で出荷されます。

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 240p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784040822846
  • NDC分類 369
  • Cコード C0236

出版社内容情報

(目次)
第1章 「ヤングケアラー」とは
1.「ケア」とヤングケアラーという言葉が持つ多様さ
2.ヤングケアラーの定義

第2章 見えてきた日本のヤングケアラー
1.大阪府立高校における高校生調査
 ケアをしている高校生はやはりいた/ケアが1日8時間/小学生の時からケア/抱え込む子どもたち
2.高校教員による認識との比較
 教員も把握しているヤングケアラー/奇跡の調査

第3章 私が出会ったヤングケアラーたち
1.高齢化社会を反映する祖父母のケア
 ひとりきりであることの不安、重責/ケア一色/孤独だった。さみしかった。/「息抜き」がわからない/学校では気絶するように寝てしまう/介護が終わっても罪悪感を背負う
2.精神疾患の親のケア
 負担の大きい中学校での「お弁当作り」/愚痴を聞き続けたり、激しく叱責されたり
3.障がいを有するきょうだいのケア

第4章 ヤングケアラーの語りを通してわかること
1.ヤングケアラーの担うケア
 本人も周囲も気づきにくい/手伝いとはこれほどまでに違う
2.ヤングケアラーの価値と2つの理不尽さ

第5章 ヤングケアラーの生まれる社会的背景
1.少子高齢化を俯瞰する
 激増する「ケアを要する人」/障がいを有する人や精神疾患の人も増加
2.社会福祉における家族主義
 ケアは家族がするもの? できるもの?/在宅福祉も家族が前提/増加する虐待/生活の困難さが世代間で連鎖する

終章 ヤングケアラー支援にむけて
1.支援のためにできること
 地域で整えたい5つの支援/孤立の解消/学習支援と食事支援/小休止サービス/伴走者が必要だ
2.学校での理解や配慮、そして支援
3.福祉の専門職による支援 
 ヤングケアラーは資源ではない/「気づく」「つなげる」という役割

内容説明

祖父母や病気の親など、家族の介護を担う子どもたちに対し、国はようやく支援に動き出した。問題が認識される前から研究を重ねてきた著者は、2016年に国や自治体に先駆けて、当事者である高校生への調査を実施。ヤングケアラー研究の第一人者が過酷な実態を明らかにし、当事者に寄り添った支援のあり方を探る。

目次

第1章 「ヤングケアラー」とは
第2章 見えてきた日本のヤングケアラー
第3章 私が出会ったヤングケアラーたち
第4章 ヤングケアラーの語りを通してわかること
第5章 ヤングケアラーが生まれる社会的背景
終章 ヤングケアラー支援にむけて

著者等紹介

濱島淑惠[ハマシマヨシエ]
大阪歯科大学医療保健学部教授。1993年、日本女子大学人間社会学部社会福祉学科卒業、99年、同大学大学院人間社会研究科博士課程後期満期退学。2017年、金沢大学で博士(学術)を取得。専門は高齢社会における介護、家族、ワークライフバランスなど。19年にはヤングケアラーたちの集い「ふうせんの会」を有志とともに立ち上げた。現在、21年度の神戸市こども・若者ケアラー支援アドバイザー、大阪市ヤングケアラーPTメンバーを務めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぽけっとももんが

11
先日、不審な亡くなり方をした中学生が、沢山いる弟妹の世話をするために学校に通っていなかった、という報道を見た。「兄弟仲よく遊んでいた」というのもつまりは外の社会とつながっていなかったということだったのか。学校も近所の人も知っていて実際行政にも話がいっていたともあった。お手伝いして偉い、優しい子、という美談にしてはいけない。でも手伝いとの線引き、実際に足りない人手、家族愛、問題は複雑怪奇に絡まっている。まずは見えにくいヤングケアラーの存在をみんなが知ることから。2022/01/21

スリーピージーン

8
私がヤングケアラーという言葉を知ったのは2年くらい前のことだ。単に家族の介護やケアで自由時間がとれない、学校に通えないというだけでなく、人格形成にまで深刻な障害を生ずるということまでは考えなかった。孤立して様々なことを諦め、同年の友人と同じ体験がないということで、自己肯定感や充実感、自尊心が低くなりがちになり、家族のために働くのは当然のことだと思考が固定されてしまう。他人の家庭の事情に踏み込むのは簡単ではないから厄介だが、それにしても学校に来ないのに教師は生徒の苦境に気づかないものかなぁ?孤独は何より辛い2022/02/22

プロムナード

5
家庭の問題がいかに外から見えないかを改めて実感します。本人が認識しない、しても話せない、話しても理解されない。世の中、自分たちと「それ以外の人たち」に思える、という言葉が思い。さらに、そこまで人生を費やした行動を最終的に「虐待」だったと思わざるを得ない現実。この世の創造主がいるなら詰め寄りたくなりますが、実際にはわたしたちひとりひとりがこの構造をなりたたせているわけで、できることはまずこの現実を知り、理解することからでしょうか。あとがきにある「私たちはどこにだっていける」という言葉に泣いてしまいました。2022/10/09

すかいふらわぁ

4
かなり前に読み終わっていた本。ビックイシューに、ヤングケアラーについて特集があり、それを読んだ後書店に直行した。仕事でヤングケアラーに出会っていたこともあり、興味があった。子どもの人生を狂わすほどの介護の負担の大きさ。果たして私の仕事でどこまで踏み込めるだろう。これから特に考えたい問題だ。同僚に特集を読んで貰ったが、その人曰く「お金持ちはならないから関係ない」とのこと。いくらお金があっても、たとえば出張がちのお父さんなど、家族は買えない。その分負担は子どもに来る。読んでよかった本だ。2022/06/29

Go Extreme

4
ヤングケアラーとは: 言葉が持つ多様さ 定義 見えてきた日本のヤングケアラー: 大阪府立高校における高校生調査 高校教員による認識との比較 私が出会ったヤングケアラーたち: 高齢化社会を反映する祖父母のケア 精神疾患の親のケア 障がいを有するきょうだいのケア 語りを通してわかること: 2つの理不尽さ 生まれる社会的背景: 少子高齢化を俯瞰する 社会福祉における家族主義 ヤングケアラー支援にむけて: 支援のためにできること 学校での理解や配慮、支援 福祉の専門職による支援  ヤングケアラーは資源ではない2021/12/28

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/18388704
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。