出版社内容情報
人気シリーズ第10弾。日本では平成から令和へと新しい時代に移る。しかし、先行き不透明で内向きになっている世界。今こそ歴史に学び、未来を拓くために世界が抱える大問題を知る必要がある。そのための解説本。
内容説明
大国のエゴのぶつかり合いをはじめ、テロや紛争、他民族排斥の動き、環境問題、貧困問題と課題は山積み。未来を拓くために、いまこそ歴史に学び、世界が抱える大問題を知る必要がある。人気新書・最新第10弾。
目次
プロローグ 「転機」を迎える世界と日本
第1章 居座るトランプ「アメリカ・ファースト」主義
第2章 揺らぐヨーロッパ、EUは夢だったのか
第3章 サウジの焦り、したたかイラン、イスラム世界のいま
第4章 習近平の1強政治
第5章 AIとグローバル化の波に翻弄される私たち
第6章 憲政史上最長政権へ。安倍政権は日本をどこへ?
エピローグ 民主主義とは何か
著者等紹介
池上彰[イケガミアキラ]
1950年生まれ。ジャーナリスト、名城大学教授、東京工業大学特命教授、東京大学客員教授、愛知学院大学特任教授。立教大学、信州大学、日本大学、関西学院大学、順天堂大学でも講義を担当。慶應義塾大学卒業後、73年にNHK入局。94年から11年間、「週刊こどもニュース」のお父さん役として活躍。2005年に独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
岡本
107
人気シリーズも遂に10巻。ニュースを毎日チェックしていれば網羅できている内容だが、著者の解説や豆知識などが盛り込まれているので読み進め易いのは相変わらず。安倍政権に辛口な部分もいつも通り。国民が政権をチェックする重要さを毎回再認識させてくれる。次巻までに世界は日本はどう変わるのか。2019/06/26
アベシ
74
民主主義の優越を信じて疑うこともありませんでした。確かに中国が経済的に成功すればいつか民主化されるだろうと漠然と考えていました。しかし、中国はみごとに皆の裏をかきリープフロッグで一躍技術的に先端に躍り出た。オーウェルの1984を地でいくような監視社会が良い訳がない。今またマルクスが研究されているという。マルクスが想像していた究極の資本主義は間もなく実現するかもしれない。人類はもうすぐ生産という呪縛から開放される。そのときにまた、私達は人生における価値を問われるのである。2019/07/08
抹茶モナカ
64
時事ニュースをわかりやすく解説するシリーズの第10作。テレビ特番の池上解説より一歩深く踏み込んでいる印象で、関連人物の固有名詞もしっかり記述して詳しい解説。その分、普段より難しかった箇所もあったように思う。池上彰さんのテレビ特番を観ている人には復習のような位置付けになる本でもありつつ、そこから先に一歩踏み込むような作り。池上さんの視野も国際関係、日本の在り方と、いつもながらその広さに感服。活字も大きく、老眼鏡いらずの本文。大事な話は繰り返してくれるし、僕みたいな人間でも「ガッテン」できた。2019/07/19
再び読書
45
トランプの単純さがよくわかる解説、またブレグジット後にEUとはと検索する英国人の滑稽さが皮肉だ。これから英国の動向が気になる。これが成功するとEUが解体されるので、イジメからアイルランド紛争が再燃しなければいいと思う。ベネズエラのオランダ病への感染?も興味深い。資源があるが故の産業の空洞化とは皮肉な結果だと感じる。またAIが東大を突破出来ない、アメリカの教師評価にAIを導入した結果がに肉が効いていて面白い。アルゴリズムの限界を感じる。また5GがIoTの基礎的役割を担っているのも当たり前だが分かった。2021/02/11
レモン
43
エピローグの民主主義についてと第5章以降が面白く読めた。民主主義は押しつけてもうまく機能せず、その国の国民が自分たちの力で勝ち取らなければ意味がないらしい。選挙も投票を強制しても何も考えず投票する人が増えるだけだとか。先人が勝ち得た権利であることをもっと認識しなければいけないと実感。中国のファーウェイ規制などそんなことあったな、と感じるほど過去になっていた。どんどん「一九八四年」の世界に近づいていく中国を他人事と思っていると、日本も知らぬ間に統制されていたりして…。2023/07/14