内容説明
生命、生物、進化、遺伝、病気、昆虫―構造主義生物学の視点で研究の最前線を見渡してきた著者が、暮らしの身近な話題から人類全体の壮大なテーマまでを闊達に語る。何が「わかっている」のか、何が「わかっていない」のか。両方とも「わからない」人でも楽しめる!読めばちょっと「ものしり」になれるオモシロ講義。
目次
1 生老病死
2 オスとメスと何事と
3 進化とは何か
4 仕組みと構造
5 生態系と多様性
6 絶滅のなぞ
7 昆虫礼讃
8 食う食われる
著者等紹介
池田清彦[イケダキヨヒコ]
1947年、東京生まれ。生物学者。早稲田大学名誉教授。構造主義生物学の立場から科学論・社会評論等の執筆も行う。カミキリムシの収集家としても知られる。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雲をみるひと
33
生物がテーマのコラム集。トリビア集的な要素も感じられる。関心の薄いテーマの章は少し読みにくさを感じだが、概ね同じ熱量で最初から最後まで書かれていて、作者の造詣の深さを感じられる。この手のテーマの本はありそうであまりない気がするので貴重さもあると思う。2021/11/19
トムトム
20
池田先生が軽い口調で生物雑学を教えてくれる。抹茶アイスの緑の色素は、カイコのフン!?赤い色素がカイガラムシは知っていたけれど。体に良い天然成分は、虫由来なことがあるのね。インチキエコロジストさんに読んでもらいたい1冊です。本当に生物、ひいては人間の事を考えるならこういう事!2020/06/16
AU.Step
9
テレビでお馴染みの池田先生による生物の雑学をまとめた本。各文章の最後が「〜かもしれないね」で終わることが多いのは、元がメルマガだった名残か、テレビの口調を思い出して妙におかしかった。生物全般の造詣が深いのは当然として、特に昆虫に対する偏愛ぶりが垣間見えるのは微笑ましい。また現生人類がネアンデルタール人由来のDNAを持つ遺伝子汚染の産物にも関わらず、純血主義に極端にこだわり排斥しようとするのは如何なものか?とする主張には頷いてしまう。2019/08/10
ニョンブーチョッパー
7
★★★★☆ タイトルの通り、生物に関するあれやこれやの豆知識。ティラノサウルスとトリケラトプスが系統的に近いことや、成虫のまま冬を越す昆虫もいることやなんかは知らなかった。動きがのろい動物や昆虫は毒を持っていたりする、逆に素早く動くゴキブリは毒を持っていないという話にはなるほどそうかとしっくり来た。2019/10/10
泰策
3
トキソプラズマの話はめちゃくちゃ好き。2020/02/16