角川新書<br> 巡礼ビジネス―ポップカルチャーが観光資産になる時代

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角川新書
巡礼ビジネス―ポップカルチャーが観光資産になる時代

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  • サイズ 新書判/ページ数 304p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784040822594
  • NDC分類 689.4
  • Cコード C0295

出版社内容情報

アニメ産業2兆円突破!急拡大する「聖地巡礼」という消費行動に迫る。市場拡大するアニメ産業から派生した「聖地巡礼」という消費行動。どうしたら「大切な場所」を作ることができるのか? 「過度な商業化による弊害」事例も含め、文化と産業とが融合したケースを数多く紹介する。

はじめに

世界的に増加する観光客/インバウンドの衝撃と憂鬱/2兆円を超えたアニメ市場/文化と産業が交錯する「聖地」巡礼/観光「資産」としてのポップカルチャー/観光研究者が語る意義


第1章 アニメ聖地巡礼

アニメ聖地巡礼とインターネットの普及/アニメ聖地巡礼の実態/情報を創造、発信する旅行者/ボトムアップ的なコンテンツツーリズムへの展開/コンテンツツーリズムと観光政策/コンテンツツーリズムが注目されるわけ


第2章 コンテンツツーリズムへの展開

点を面に展開する/ホスピタリティとおもてなし/コンテンツをきっかけに地域資源の良さを伝える/伝統創造の源泉となるコンテンツ


第3章 観光資源を生む「創造性」

観光は「差異」を売る産業/差異を生む「創造性」/社会の変化によって価値が生じる/旅行者が発揮する創造性/創造的な景観の評価と活用/創造性を作り出すにはどうすれば良いのか/「創造的なもの」は人に知らせたくなる


第4章 現実、情報、虚構空間への巡礼

リアル「脱出」ゲーム/位置情報ゲームと地域の表象/コミュニティ・オブ・インタレストと地域の出会い/移動しない観光、旅するアバター
 

第5章 観光「資産」化への道

コンテンツで既存施設への新規顧客の集客/様々なコンテンツ源同士を組み合わせてコンテンツ化する/コンテンツとコンテクスト/コンテクストそのものを利用する/地域資源への感性的アクセスを考える/「遊び方」を創り出すアクター/アーカイブとデータベースの重要性/ポップカルチャーの政策と活用


第6章 巡礼ビジネスに必要なこと

巡礼ビジネスを始めるヒント/情報発信のプラットフォーム/知的財産と創造性教育の充実/先行する事例や研究を調べる/巡礼ビジネスのふ化器を作り上げる


対談 村山慶輔 × 岡本健
参考文献


岡本 健[オカモト タケシ]
著・文・その他

内容説明

「いつもの場所」がアニメ化で観光資産に!インバウンド対応含む具体例紹介。観光ビジネスにおいて無視できなくなった新たな消費形態を豊富な事例から考える。

目次

第1章 アニメ聖地巡礼
第2章 コンテンツツーリズムへの展開
第3章 観光資源を生む「創造性」
第4章 現実、情報、虚構空間への巡礼
第5章 観光「資産」化への道
第6章 巡礼ビジネスに必要なこと

著者等紹介

岡本健[オカモトタケシ]
奈良県立大学地域創造学部准教授。1983年奈良市生まれ。北海道大学文学部卒業(専攻は認知心理学)。2012年3月、同大学大学院国際広報メディア・観光学院博士後期課程修了。博士(観光学)。12年4月、京都文教大学総合社会学部文化人類学科特任(任期付)講師。13年4月、奈良県立大学地域創造学部地域総合学科専攻講師。15年4月より現職。専門は観光学、観光社会学、コンテンツツーリズム学、メディア産業論、メディア・コンテンツ論など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Porco

18
あちらこちらで、いろいろ工夫しているんですね。観光産業は創造性が求められるものだということが、実例から感じられました。2019/02/23

富士さん

4
コンテンツビジネスの一環としてのコンテンツツーリズムはディズニーランドに見られるように目新しさはなく、消費者主導型の「聖地巡礼」は新しい現象だけど地域が食えるほど儲けようとすると醒めるものです。「ビジネス」を強調すると取り立てて新しくないし、「巡礼」を強調すると儲かるとは言い難い。巡礼ビジネスなる表現がすでに詰んでいる気がします。個人的にはどちらかに割り切ってしまったほうがよいと思うのですが、どちらにしてもこの手の研究は過剰に新しさを強調して、既存の蓄積に対する置づけが欠落している気がするのです。2019/03/31

zaku0087

2
前半は事例集、後半は「意見」の陳述というところ。アニメとコンテンツをほぼ同義に使っているが、実写映画よりも巡礼動員数が多いのはアニメなので、それに特化して論じても良いと思う。 外国人の自国TVプログラム影響の「日本の過疎地」巡礼も話題にはなるが、動員数からすると本命は国内アニメファンの誘引だろう。昔からある信仰上の聖地巡礼、四国のお遍路とかお伊勢参りも含めて、半分は信仰で半分は観光であり、これとアニメファンの巡礼者に差があるとも思えない。町おこし論ではなく観光論として続編を望む。2019/12/29

Танечка (たーにゃ)

1
「地域住民もアニメに描かれた風景を見て日常的景観を再評価」というのはとても分かる。アニメに教えられるだけじゃなくて、自分でも自発的に日常風景を見直せたら楽しいだろうな。2021/03/03

ジム

1
ハナからビジネスとして計画すると冷めてしまうが、事前に現地の人たちが把握されている位なら嫌味も少なくて良いのかな。2019/04/06

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