角川新書<br> ナチズムとユダヤ人―アイヒマンの人間像 (新版)

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角川新書
ナチズムとユダヤ人―アイヒマンの人間像 (新版)

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  • サイズ 新書判/ページ数 280p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784040822563
  • NDC分類 234.074
  • Cコード C0220

出版社内容情報

アイヒマン裁判を、アーレントと共に傍聴していた「日本人」作家がいた!アイヒマン裁判を、ハンナ・アーレントらと共に傍聴していた「日本人」作家がいた!
裁判の現場にいた著者による、生々しき傍聴記とアイヒマンの評論。
絶対に許してはならない優生思想と排外主義。その負の歴史を語り継ぐために、当時ベストセラーとなった本書を復刊する。

人類史に残る、恐るべきナチスによるユダヤ人絶滅計画。
その実態と、その背景にある思想は何か、またこの計画の実際的推進者であったアイヒマンの思想はどのようにして形成されたのか。
当時、イスラエルに赴いてアイヒマン裁判を直に傍聴してきた著者が、この謎に独自の光をあてたものである。
まだハンナ・アーレントが著名になる前、裁判の翌年(1962年)に刊行された本書には、「凡庸な悪・アイヒマン」と、裁判の生々しき様子が描かれている。

※本書は一九六二年に角川新書で刊行され、一九七二年に文庫化された作品を復刊し、著作権承継者による解説を加えたものです。
底本には一九七五年の文庫第七版を使用しました。



第一部 地獄からの報告書
トレブリンカ第一収容所/トレブリンカ第二収容所(一)/トレブリンカ第二収容所(二)
/マイダネック収容所/ヘルムノ収容所/ソビボール収容所

第二部 一殺戮者の肖像
青年/親衛隊員/ユダヤ人/ゲシュタポ/最終解決

あとがき(新書版あとがき)
アイヒマン裁判覚書―あとがきにかえて―(文庫版あとがき)

解説 村松聡

村松 剛[ムラマツ タケシ]
著・文・その他

内容説明

人類史に残る、恐るべきナチスによるユダヤ人絶滅計画。その実態と思想は何か、この計画の実際的推進者であったアイヒマンの思想はどのように形成されたのか。当時、イスラエルに赴いてアイヒマン裁判を直に傍聴した著者が、この謎に独自の光をあてた。ハンナ・アーレントの著作発表前、裁判の翌年(1962年)に刊行された本書には、「凡庸な悪・アイヒマン」と、裁判の生々しき様子が描かれている。

目次

第1部 地獄からの報告書(トレブリンカ第一収容所;トレブリンカ第二収容所;マイダネック収容所;ヘウムノ収容所;ソビボール収容所)
第2部 一殺戮者の肖像(青年;親衛隊員;ユダヤ人;ゲシュタポ;最終解決)

著者等紹介

村松剛[ムラマツタケシ]
評論家。筑波大学名誉教授。1929年生まれ。東京大学大学院文学研究科仏語仏文学専攻(59年)博士課程修了。94年没。大学院在学中から文芸評論家として活躍。58年には遠藤周作らと「批評」を創刊する。ナチズムに対する関心から、61年アイヒマン裁判傍聴のためイスラエルへ赴く。62年にはアルジェリア独立戦争に従軍取材。立教大学教授などを務めたのち、74年筑波大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

122
アイヒマンの人間像を「悪の凡庸さ」と呼んだハンナ・アーレントに対し、村松剛は「出世欲の強い小役人」を見る。学歴もなく親の命令でつまらない仕事ばかりしてきた男にとって、ナチス親衛隊でユダヤ人問題の専門家として認められるのは高い階級に昇る手段だった。自分を押さえつけていた社会を壊したヒトラーは英雄であり、強制収容所で直接殺すのは他人に任せ、輸送担当の仕事に専念して悪をなしている意識はなかった姿が見えてくる。死に臨んで反省の文句を述べず、ナチ党員としての人生を肯定したのは彼の最後のプライドだったのかもしれない。2022/11/26

HANA

62
アイヒマン裁判を傍聴しそれを元に書かれた一冊。前半はホロコースト生存者の証言、後半はアイヒマンの評伝。1962年刊行という事で『エルサレムのアイヒマン』も発表されておらずアイヒマン実験が行われるのはこの翌年、当然これらに言及される事はないがそれだけに著者の慧眼が際立っている。特にアーレント同様、行った動機が出世欲という陳腐なものだと見抜いているのは凄いと思う。育った家庭や前半生の仕事も描くことでそれが際立ってるし。仕事の内容にかかわらず与えられた仕事に取り組んだ結果がこれだと思うと、うすら寒くなるな。2019/06/10

金吾

23
第一部の絶滅収容所の体験談は恐ろしすぎて読むのがきついくらいでした。アイヒマンは名前は知っていますが人となりはあまり知らないのでなかなか興味深い話でした。2021/05/14

崩紫サロメ

20
アイヒマン裁判を傍聴した著者が1962年に刊行したものの解説付き復刊である。ナチによるユダヤ人虐殺を実行した「悪」であるが、ハンナ・アーレントが「悪の凡庸さ」を指摘したことで有名だが、アーレントの著書が日本で知られるより前に、著者も同様の印象を抱き、「彼を特別な、人と違った人間と考えるのは問題から目をそらせることであり、私たちの心の中にも、アイヒマンはいるはずなのです」と指摘しているところに、「悪」の問題を深く考えさせられる。2025/02/05

yoneyama

19
ホロコーストの実務最高責任者の伝記と、エルサレムで裁かれるまで。冒頭には裁判で証言するサバイバーたちの恐るべき供述が多数。アドルフアイヒマンのおいたちから、下士官時代、ユダヤ問題の専門性を足場に出世に励み、何故このような役回りになったのかが概ね分かった。ナチズムもアイヒマンもどんな人の心にも住むものなのだ。そして徹底的なニヒリズムがこんな地獄を呼ぶ。若い頃のアイヒマンのパレスチナ出張視察の海を見るシーンや、南ドイツで山を歩く時の心象描写が心に残った。アイヒマンの妻子の言葉も読みたい。2022/01/11

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