内容説明
こんまり現象、アニメから高校野球、ラーメンまで、止まるところを知らない世界の日本ブーム。「村化する世界」で時代後れだと思われていた日本人の感性が求められている、と著者はいう。クオリアの本質に挑みつづけた脳科学者だから描けた、「礼賛」でも「自虐」でもない、等身大の新たな日本論。
目次
はじめに―「礼賛」でも「自虐」でもない日本論
第1章 なぜ「真面目」や「こだわり」がバズるのか
第2章 辺境性や自然が日本の「OS」を育んだ
第3章 「日本人の脳の使い方」をクオリアから学べ
第4章 「村化する世界」で輝きを放つ「和の精神」
第5章 「日本型プラットフォーム」の可能性
おわりに―TEDで落語の「枕」が行なわれる日
著者等紹介
茂木健一郎[モギケンイチロウ]
1962年東京都生まれ。脳科学者。ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー。東京大学理学部、法学部を卒業後、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻課程修了。理学博士。理化学研究所、ケンブリッジ大学を経て現職。「クオリア」をキーワードとして、脳と心の関係を探求しつづけている。『脳と仮想』(新潮社)で第4回小林秀雄賞、『今、ここからすべての場所へ』(筑摩書房)で第12回桑原武夫学芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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おいしゃん
31
脳科学者の本ということで身構えたが、意外に柔らかく、色々な切り口からの日本人論を楽しめた。2019/10/06
サラダ
6
「こだわり」「真面目」「おまかせ」といったキーワードで日本論を展開しています。専門としている脳科学の話もありますが、茂木さんが経験していきたこと、影響を受けた本からの引用が多いです。2019/09/20
nabechiki
1
軽い感じで読んでみた。いろんな切り口で捉えていて面白い。2020/09/27
ジム
0
星の光と一緒で、今評価されているのは過去の努力や美徳が評価されたもの。現代の我々が評価されるのはこれからであって勘違いしてはならない。2019/06/20
GOCCI
0
★★★2019/08/10