出版社内容情報
日本の歴史に燦然と輝く実績を遺した、数々の名君たち。彼らの名声を形作ったのは、卓抜な経済政策であった。現代の問題解決にも通ずる彼らの「リアリズム」を、経済学者・竹中平蔵が一挙に見抜く。
内容説明
日本の歴史を彩る、数々の名君。彼らの名声の背景には、精緻な経済政策があった。現代の問題解決にも通ずる彼らの「リアリズム」を、経済学者・竹中平蔵が一挙に見抜く。
目次
第1章 飛鳥時代
第2章 平安時代~鎌倉時代
第3章 戦国時代~江戸時代
第4章 江戸時代
第5章 明治時代
第6章 近現代
著者等紹介
竹中平蔵[タケナカヘイゾウ]
1951年、和歌山県生まれ。慶應義塾大学名誉教授、東洋大学教授。博士(経済学)。一橋大学卒業後、ハーバード大学客員准教授、慶應義塾大学総合政策学部教授などを経て、2001年より小泉内閣で、経済財政政策担当大臣、金融担当大臣、総務大臣などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Yoshihiro Yamamoto
4
A 日本史に関する本は数々読んだが「経済が政権の重要な基盤となる」という「経済学者の視点から見た日本史」は歴史学者と着眼点が違っていて面白かった。平家の興隆を経済的視点で詳しく述べているところは参考になる。「日宋貿易を独占し宋銭を輸入した平清盛は、国内における通貨供給量を調整できる立場になり、準中央銀行的な役割を果たした」。また「宋銭が入りそれまで貨幣の代わりに使われていた米・絹の価格が下がり、それを基盤としていた朝廷・貴族・寺社の利益が大きく失われた」。貴族社会から武士の世へ移り変わる別の視点を得た。2019/05/27
pacino
2
これまでの日本の歴史の中で、偉人達がどの様な経済政策を取ったのか書かれている。聖徳太子までさかのぼり、記述されているので面白いですね。終身雇用が日本の伝統的雇用形態などと非常に短いタイムスパンでは捉えていない著者だが、ここまで時間軸を広く取る考えがそもそも無かったなぁ。歴史は繰り返すと言うが同じ事は二度と起こらない。しかしまず歴史から学ぶことがあればそれは最優先事項だろう。ネットでは短略的な陰謀論が蔓延し、アンチ竹中氏も多いが今後も読み続けたい。2020/05/09
takao
1
ふむ2025/01/10
山田
1
経済は時代・国問わず為政者の関心。グローバル競争は人材取込み競争/後藤新平…医師,台湾総督府民生長官,南満州鉄道総裁,東京市長,関東大震災直後の復興院総裁。国民のインセンティブ重視,新しい公共(PPP),有機的ポリシーミックス/高橋是清…日本のケインズ,護憲運動家。大蔵大臣7度務め,二・二六事件に倒れる/池田勇人…所得倍増計画。財務省入省後地道に税務署長畑歩むも体調不良で失職。復職後京大卒初の主税局長。政界転身後一回生で大蔵大臣としてドッジライン(緊縮財政と固定為替相場)対応。ブレーンにエコノミスト下村治2020/02/25