角川新書<br> そしてドイツは理想を見失った

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角川新書
そしてドイツは理想を見失った

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  • サイズ 新書判/ページ数 240p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784040822174
  • NDC分類 302.34
  • Cコード C0231

出版社内容情報

現代ドイツを切り口に「理想」と「自由」の関係までを考察した渾身の1冊。第二次世界大戦後の泥沼から理想を掲げて這い上がり、いまや世界最強国家の1つともいわれるようになったドイツ。しかし、じつはその実情はといえば、理想主義に足をとられてエネルギー・難民政策に失敗し、EUでもオーストリアのクルツ首相はじめ、「反ドイツ」の動きが止まらない……。

そして、盤石だと思われていたアンゲラ・メルケル政権は、2017年の総選挙で実質的には敗北を喫し、右派政党AfD(ドイツのための選択肢)が第三党へと躍り出た。あの「民主主義の優等生」が、いつの間にかこうした混乱に陥っていたことを、ご存じだろうか。

「理想のない政治はよくないが、政治が理想に支配されてしまうと、国家は破綻する」。ドイツ在住三十余年、その内実を現場から見つめつづけた川口氏は、そう語る。

ドイツがその理想を託すEUは、このまま空中分解してしまうのか? 日本で報じられないドイツメディアの日本・中国評から、「自由」と「規制」の関係までを深く考察した、どうしてもいま日本人に伝えたい「理想」「自由」「国家」の本質。


〈内容例〉
「言論の自由を守る」とされたSNS規制法案/ドイツの歴史は真っ二つに分断されている/なぜドイツはEUを絶対に手放さないのか/無名のメルケルを大抜擢したコール首相/ドイツと中国との絆が深まった歴史的な理由/中国市場に標的を絞ったドイツ車メーカー/突然、中国批判に転じたドイツメディアの真意/中国の「一帯一路」はドイツまでつながっている/「脱原発合意」を二度ひっくり返したメルケル/このまま行けば消費者の電気代は天井知らずに/鶴の一声で反故にされたシェンゲン協定/彗星のように現れたオーストリアの貴公子・クルツ/マクロンは「メルケルお母ちゃん」の手には乗らない/反AfDの立場を隠さなかったテレビキャスター/連立交渉の破綻を恐れて妥協案に逃げたメルケル/なぜFDP党首は絶望し、交渉を切り上げたのか/まもなく、メルケルの時代が終わろうとしている/規制法施行後、民衆扇動罪で起訴されたAfD議員/民主主義を守るための言論統制は正しいのか ……ほか

序章 SNS規制法案が可決された日
第1章 戦後ドイツとナチズムとの闘い
第2章 最強の女帝・メルケルの正体
第3章 なぜドイツと中国は仲良しなのか
第4章 矛盾に満ちたエネルギー・難民政策
第5章 EU内でも止まらない「反ドイツ」
第6章 そしてドイツは理想を見失った
終章 理想を追い求めても自由は手放すな

川口マーン惠美[カワグチマーンエミ]
著・文・その他

内容説明

戦後の泥沼から理想を掲げて這い上がり、いまや世界最強国家の1つになったドイツ。しかし、その理想主義に足をとられてエネルギー・難民政策に失敗し、EUでも「反ドイツ」の動きが止まらない。「民主主義の優等生」は、どこで道を間違えたのか?ドイツ在住の作家がいま、日本人に伝えたいこと。

目次

序章 SNS規制法案が可決された日
第1章 戦後ドイツとナチズムとの闘い
第2章 最強の女帝・メルケルの正体
第3章 なぜドイツと中国は仲良しなのか
第4章 矛盾に満ちたエネルギー・難民政策
第5章 EU内でも止まらない「反ドイツ」
第6章 そしてドイツは理想を見失った
終章 理想を追い求めても自由は手放すな

著者等紹介

川口マーン惠美[カワグチマーンエミ]
作家。日本大学芸術学部卒業後、渡独。1985年、シュトゥットガルト国立音楽大学大学院ピアノ科修了。2016年、『ドイツの脱原発がよくわかる本』(草思社)で第36回エネルギーフォーラム賞・普及啓発賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

108
先日ドイツの生活についての本を読みましたが、これはどちらかというと政治的な側面での話が多くなり興味深く読みました。中国との関係がこんなに深いとは思いませんでした。メルケルの話で次のような記載がありどこかの首相とおなじではないかと思いました。「自らリスクを背負うような発言はせず、国民受けを重視する風見鶏方式、議論を避け超法規的に物事を進める手法、自分の後継者を作らないこと・・・・・」。2019/05/09

HANA

68
メルケル政権のこれまでを軸に、ドイツの抱える様々な問題、EUや中国との関係、難民問題といったものを紐解いていく一冊。何となくドイツの理想というものが、リベラルと非常に相性がいいというのが読んでいて感じた印象。ナチスという過去との対峙がそうさせるのだというが。ただリベラルの理想が現実と噛み合っていないのも世界共通、調子がいい時はそれに目がいかないが、一旦調子が悪くなるとそれが噴出するというのも日本と共通してるような。あとマスコミの方向性も世界共通だなと。ここ数年のドイツの政治を知る上で入門となる本であった。2018/04/23

かめりあうさぎ

32
ドイツの現状を知りたくて。でも発売から一年以上経っているのでまたここから状況も変わっているのかも?やはりアノ出来事が大きなトラウマとしてドイツ国民に残っていて、それを払拭したくて、自分達はもうあのドイツとは決別したんだと世界に示したくて、結果急激な舵取りをしてしまった印象。同じ敗戦国としては今後も見守りたい国のひとつではあります。過去はいつまで経っても消せないんだなぁと、同時に日本の現状も思います。2019/07/06

魚京童!

27
ちょっと寄ってるよね。戦争はよくないし、虐殺はよくないけど、なんだろうなー。世界の一方では戦争をしてお金を稼いでいる国がいる。経済を回すにはそれが手っ取り早い。戦争をしなくてもいいけど、お金を回す方法がいる。若者の無駄使いとか老人からの搾取とか。そもそも経済を回し続けないといけない世界が間違ってると思うけど、そんな中でドイツ。みんな幸せになれないのだから、私だけ幸せになる。世界が分断されたなら、そうなるよね。なんか考え続けないといけないんだなーって。2019/07/29

出世八五郎

26
ドイツ人の現実を認識した上での理想を追求するアイデンティティは素晴らしいものだと思うけど、理想追求に偏り過ぎて自死に至るのは戦中の日本のようだ。本書はSNS規制法案~ナチス反省から始まる。これが根本的におかしいからこそ後の歪みにつながる。ナチス問題を浄化する為に魔逆理想を追求することで難民政策がなったと思う。そして本書はメルケルの時代史のようなもの。1900年代~現代までドイツは災害をばら撒いている。というのは言い過ぎか・・・現代ドイツ史。良ルポルタージュ。2019/06/07

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