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角川新書
最後の浮世絵師 月岡芳年

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  • サイズ 新書判/ページ数 200p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784040822006
  • NDC分類 721.8
  • Cコード C0271

出版社内容情報

第1章 怪異の百物語――和漢百物語
第2章 血みどろの光悦――無残絵の世界
第3章 ○○そうな女――風俗三十二相
第4章 躍動する英雄――英雄絵のダイナミズム
第5章 狂おしき色恋――描かれた情念
第6章 妖怪たちの宴――新形三十六怪撰

内容説明

12歳で歌川国芳に弟子入りするや瞬く間に頭角を現し、「最後の浮世絵師」と賞された月岡芳年(1839~92)。人気を博した残酷絵のほか、武者絵、美人絵など、芳年の世界をカラービジュアルで紹介。

目次

総論 芳年、「血みどろ」「狂気」のイメージを越えて
第1章 怪異の百物語―和漢百物語
第2章 血みどろの恍惚―無残絵の世界
第3章 ○○そうな女―風俗三十二相
第4章 躍動する英雄―武者絵のダイナミズム
第5章 狂おしき色恋―描かれた情感
第6章 妖怪たちの宴―新形三十六怪撰

著者等紹介

平松洋[ヒラマツヒロシ]
1962年岡山県生まれ。早稲田大学文学部卒。展覧会の企画・運営やプランニングとともに執筆活動を行い、早稲田大学エクステンションセンターなどで講師も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちゃとら

54
月岡芳年さんのこの絵!三島由紀夫さんをはじめ多くの著名人に注目された。おどろおどろしい絵図。精神的な病で54歳で他界されている。私は月岡さんを知りたかった。2020/09/08

からかい上手の高木さんそっくりおじさん・寺

52
芳年の最も廉価で入手し易いコンパクトな画集ではなかろうか。私は浮世絵の良いファンではない。奇怪に思う事もしばしばある。しかし芳年を初めて見た時、素直に「いい!」と思った。本書を通読して、かつて何度か見た絵に改めて新鮮な気持ちになれた。昔の私は興味が無かった芳年の美人画だが、今見ると凄く良い。浮世絵の類型の中に光る絶妙な可憐さにハッとする。ダイナミックな時を力ずくで止めた様な武者絵。人物は動かないのに、静かに冷たい風が吹いているかの様な絵。少し淋しい芳年の絵だが、狸が坊主になって寺を守る可愛い絵もある。2018/02/22

二笑亭

6
時代劇『必殺仕掛人』のOPにも使用された血みどろ絵、「英名二十八衆句」の印象があまりに強い月岡芳年。しかし実際血みどろ絵を描いた期間は短く、題材は妖怪画、武者絵、美人画と多岐にわたる。血みどろ絵も妖怪画もその源流は武者絵にあるという筆者の指摘はもっともで、「英名二十八衆句」もふくらはぎや上腕の隆々とした筆使いは武者絵のそれ。「芳年武者无類」のストップモーションのような構図も良く、集大成「新形三十六怪撰」も円熟味とパンキッシュな配色が融合した不思議な味わい。小さいけど図版が多く楽しい読書だった。2023/01/07

つくし

6
八百屋お七の、熱風に煽られる着物や仕草・表情に魅入ってしまう。たぶん武者絵を見てかっこいい!と思ったことから名前を意識しだした芳年。血みどろ絵が有名とか北斎や広重と入れ替わるように登場し「最後の浮世絵師」と評されていることは初めて知りました。ダイナミックな動きだったり、繊細な表情だったり、なんだか他の浮世絵をぱらぱら見るよりも魅力を感じる絵師。2018/11/16

おおかみ

6
「浮世絵師として生き、浮世絵師として死んだ」月岡芳年の作品を、新書ではなかなかないボリュームで紹介。「血みどろ絵」が有名で、確かに圧倒的なインパクトがあるのだが、作品の幅は必ずしもそれにとどまらないことがよく解る。/芳年が活躍したのは、江戸から明治への激動期。いかに世の中が混乱していたか。時代の息遣いが聞こえてくる。2018/01/05

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