角川新書<br> 家族と国家は共謀する―サバイバルからレジスタンスへ

個数:
電子版価格
¥990
  • 電書あり

角川新書
家族と国家は共謀する―サバイバルからレジスタンスへ

  • 提携先に3冊在庫がございます。(2024年04月23日 21時34分現在)
    通常、5~7日程度で出荷されます。
    ※納期遅延や、在庫切れで解約させていただく場合もございます。
    ※1回のご注文は10冊までとなります
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷予定日】
    通常、5~7日程度で出荷されます。

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784040821030
  • NDC分類 367.3
  • Cコード C0211

内容説明

家族と国家は、共に最大の政治集団である。DV、虐待、性犯罪。家族は以心伝心ではなく同床異夢の関係であり、暴力的な存在なのだ。イエは「国家のミニチュア」に陥りやすい。その中で、私たちは日々闘っているといえる。絶え間ない加害に被害者がとる愛想笑いも自虐も、実はサバイバルを超えたレジスタンスなのだ。加害者更生の最前線と、心に砦を築きなおす新概念を熟練のカウンセラーが伝える!

目次

まえがき―母の増殖が止まらない
第1部 家族という政治(母と息子とナショナリズム;家族は再生するのか―加害・被害の果てに;DV支援と虐待支援のハレーション;面前DVという用語が生んだもの;「DV」という政治問題;家族の構造改革)
第2部 家族のレジスタンス(被害者の不幸の比較をどう防ぐか;加害者と被害者が出会う意味;加害者アプローチこそ被害者支援;レジリエンスからレジスタンスへ;心に砦を築きなおす)
あとがき―知識はつながりを生むのだ

著者等紹介

信田さよ子[ノブタサヨコ]
1946年岐阜県生まれ。公認心理師・臨床心理士。原宿カウンセリングセンター所長。お茶の水女子大学文教育学部哲学科卒業、同大学大学院修士課程家政学研究科児童学専攻修了。駒木野病院勤務を経て、1995年に原宿カウンセリングセンター設立。日本公認心理師協会理事、日本臨床心理士会理事などをつとめる。アルコール依存症、摂食障害、DV、子どもの虐待をはじめ、親子・夫婦関係、アディクション(嗜癖)に悩む人たちやその家族、暴力やハラスメントの加害者、被害者へのカウンセリングを行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

厩戸皇子そっくりおじさん・寺

85
この本は本人による信田さよ子入門にふさわしいと思う。この本から他の著書に進むとさらに理解が深まるだろう。私は著書の『〈性〉なる家族』を読んで、中村江里『戦争とトラウマ』に読み進めた(この本は本書にも登場)。生きるに良い世の中を作る為には、やはり良い政治が大事だろうな、と思う。2021/04/03

ネギっ子gen

62
【推薦】凄いタイトル名だが、読んでみるとタイトル名に納得。著者は、家族が以心伝心ではなく実態は同床異夢であり、もっとも身近な「家族」ほど暴力的な存在はないとする。そして、被害に対する強さ・しなやかさという意味合いでの“レジスタンス”の必要性を説き、<女性学の成果を吸収し、社会学の言説を駆使することで、初めて家族の暴力の構造が見える気がしたのである。こんなの自分だけでしょ、という極私的な経験が、国家の暴力(戦争や政治)と根底でつながっているとしたら……。そんな私のワクワク感が執筆を駆動した本体である>と。⇒2022/08/22

おたま

41
信田さんは、公認心理士・臨床心理士としてカウンセリングの最前線で活動されてきた方。この本は、著者がこの10年間程で気づいたこと、考えたことをまとめたもの。記述が多方面にわたっており、また、自らがパラダイムシフトしたことが多く書かれているために、一度読んだだけではなかなか理解しにくい。私たちは、常識的な(ドミナントな)家族観(夫婦は仲良く、妻は夫を助け、子どもは可愛がられる等々)に取り込まれているために、例えば虐待やDV(ドメスティック・ヴァイオレンス)は、無かった、あるいは「殴られて当然」⇒2022/07/11

空猫

41
対成人女性の場合、自ら「被害者」だと認識する事は少ない。子供への虐待は完全に加害者が「悪」だが、女性の場合被害者も悪いとされてしまう。子供への虐待でも実際の暴力が夫であれ母までいや母の方が責められる。母も暴力の被害者であるにも関わらず。如何なる場合にも「暴力」があった場合100%加害者が悪いのだという認識がもっと浸透されていいはずだ。結局女性の人権の低さと弱い者いじめが根本にあった。 震災後の混乱中にも五輪を推し進め、コロナ禍でも開催するその傲慢さは、弱者への無関心、非対応さへも繋がるのだ。2022/02/12

速読おやじ

32
タイトルが刺激的だ。近代家族のあるべき姿を国家が推奨する時、そこから外れる物語はなかったことにされるのか。DVのケースで加害者が夫の場合に、被害者である妻にも落ち度があったのではないかとされるのがそれだ。ひょっとして自分の中にも無意識のバイアスがあるのかもしれない。太平洋戦争で精神病棟に入れられた多くの兵士が無かったことにされているらしい。帝国軍人にあるまじきとした国家観に反していたからだ。その当時のカルテが戦後焼却するようにとの命令もあったとか。私が思い浮かべる理想の家族像は国家からの借り物なのかも。。2024/01/09

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/17519307
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。