出版社内容情報
大人になれるのは1%未満! 生きるためならなんでもありのギョーテン生活60度傾いて泳ぐ、目が頭の上を移動、子育ては口の中で……これ、すべて本当にいる魚の話。行動の理由はただ一つ、生き残って子孫を残すため! 必死でけなげ、でもどこかユーモラスな生き残り作戦を紹介します。
第1章 想像をはるかに超える魚たちの多様性
そもそも魚とは?
続々と見つかっている魚の新種
ミステリーサークルを作るフグを発見!
変化に富む魚の形
富士山くらい大きな人?/泳ぎの下手な「箱入り」魚/リュウグウノツカイは人魚伝説
のモデル?/奇妙なマンボウ/目が頭の上を移動!/T字頭のサメ
第2章 魚は陸から離れられない
地球上のどこに魚はいるのか
極限環境にすむたくましい魚
泥干潟の上をはいまわる/氷の海にすむ魚/深海にすむ魚
おどろきの居候生活
命を失うこともあるガードマン/イソギンチャクはマイホームであり保育園
第3章 そのけなげさが愛しい魚の暮らし
移動あれこれ
魚は時速10kmで泳げるのか/浮力の調節/空飛ぶ魚/ロック・クライミングの名人/
無賃乗車/魚は止まると死んでしまう?/体が温かい魚/逆さまになったり、逆立ちしたり
/60度傾いて泳ぐ魚
あれもこれも丸のみで食べる
口は強力なバキューム装置/頭蓋骨の上を滑る顎/恐ろしい口裂け魚/のどの奥に歯
がある!/次々生えるベルトコンベアのようなサメの歯
必死さがにじむ狩り
獲物は鼻で探す/優れもののヒゲ/「足」で味わう/顔にある電気センサーでエサを感
知!/群れで襲う魚/尾ビレでひっぱたいてノックアウト/サメは白目をむいて攻撃す
る/ひたすら待ち伏せ攻撃/マイルアーで魚釣りをする魚/あの手この手でだまし討ち
グルメな魚、ゲテモノ食いの魚
ひっくり返してウニを襲え!/サンゴ礁はブダイの排泄物におおわれている…/リンゴ
の皮をむくようにクラゲを食べる/畑でコツコツ自家栽培/棚からボタモチ/おいしい
の? 鱗を食べる魚/寄生虫を食べる掃除屋さん
第4章 どこかおかしな生き残り戦術
ヘビになります/身を隠す忍術使い/見事なカモフラージュ/頭隠して尻隠さず/ス
イッチを入れたように体色を変える/市場のエイに尾がない理由/深海魚の発光作戦
第5章 魚の恋と子育て
同時にオスになり、メスになるハムレット/レムを作る魚たち/メスのコブはオスのなれの
果て/3億個の卵を産む!/浜に乗り上げて産卵/口の中で子育て/子宮の中で共食い
するサメ/オスが子供を産む魚/ペニスを使って交尾
第6章 旅する魚たち
故郷にもどるサケ/80年の歳月をかけたウナギの産卵場探し/稚魚の大冒険/死への旅
路
終章 人間と魚の深い関係
魚が食卓から消える日/サメより犬や蚊の方がこわい?
松浦啓一[マツウラケイイチ]
1948年東京都生まれ。国立科学博物館名誉研究員。東京水産大学(当時)卒業後、北海道大学大学院水産学研究科博士課程修了。博士(水産学)。その後、国立科学博物館へ。在職中、同博物館動物研究部部長、東京大学大学院理学系研究科教授、日本魚類学会長などを歴任。現在、地球規模生物多様性情報機構の理事などを務める。魚類の分類、系統、動物地理、生態、データベースが専門。世界中の海でフィールドワークも積極的に行う。
内容説明
60度傾いて泳ぐ、♂→♀、♀→♂と自在に性転換、目が頭の上を移動、子育ては口の中で…これ、すべて本当にいる魚の話。行動の理由はただ一つ、生き残って子孫を残すため!大人になれるのは1%未満なのです。必死でけなげ、でもどこかユーモラスな魚たちの生き残り作戦を紹介します。
目次
第1章 想像をはるかに超える魚たちの多様性
第2章 魚は陸から離れられない
第3章 そのけなげさが愛しい魚の暮らし
第4章 どこかおかしな生き残り戦術
第5章 魚の恋と子育て
第6章 旅する魚たち
終章 人間と魚の深い関係
著者等紹介
松浦啓一[マツウラケイイチ]
1948年東京生まれ。水産学博士。国立科学博物館名誉研究員。東京水産大学水産学部増殖学科卒、北海道大学大学院水産学研究科博士課程修了。79年国立科学博物館動物研究部研究官となり、室長、動物研究部長などを務める。2013年定年退職。在職中、東京大学大学院理学系研究科助教授、同教授を兼任した。また日本魚類学会会長、日本分類学会連合代表、地球規模生物多様性情報機構(GBIF)副議長などを歴任し、海の生物の生態を追いかけるとともに、海の環境についても言及してきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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