角川新書<br> 親鸞と聖徳太子

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角川新書
親鸞と聖徳太子

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  • サイズ 新書判/ページ数 240p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784040820286
  • NDC分類 188.72
  • Cコード C0295

出版社内容情報

なぜ親鸞は師・法然とは違う聖徳太子の生き方を選んだのか日本で一番信者数の多い浄土真宗。宗祖・親鸞の浄土教信仰は、法然から教えられたものではあったが、あくまで出家の立場を保ち、しかも戒律を厳格に守った法然は自らの生き方のモデルにはなり得なかった。六角堂に籠もる以前から、あるいはその時点から、聖徳太子に対する信仰が親鸞に存在したなら、、非僧非俗の聖徳太子こそが親鸞の生き方のモデルといえる。80歳を超えてから、親鸞は法然の教えを『西方指南抄』につづるとともに、聖徳太子を讃える和讃を作り続けた。それは、自らの信仰の根本を改めて認識する作業であった。親鸞の信仰は、法然からだけ与えられたものではなく、日本仏教の基礎を築いた聖徳太子こそ、その核心に位置づけられていたのだ。親鸞が残した和讃や妻・恵信尼の手紙、『本願寺聖人伝絵』などから、浄土真宗の源流には聖徳太子の存在があることを読み解いていく。


序    親鸞の聖徳太子信仰
第1章 聖徳太子は実在しなかった!?
第2章 聖徳太子の実像と虚像
第3章 法隆寺は何を語っているのか
第4章 種としての聖徳太子
第5章 日本仏教は聖徳太子からはじまる
第6章 親鸞の信仰の源流に聖徳太子がある


島田 裕巳[シマダ ヒロミ]
著・文・その他

内容説明

日本で一番信者数の多い浄土真宗。宗祖・親鸞の浄土教信仰は法然を師とするが、親鸞の非僧非俗の生き方のモデルは聖徳太子にあった。親鸞が残した和讃や妻・恵信尼の手紙などから、浄土真宗の源流には聖徳太子の存在があることを読み解いていく。

目次

序 親鸞の聖徳太子信仰
第1章 聖徳太子は実在しなかった!?
第2章 聖徳太子の実像と虚像
第3章 法隆寺は何を語っているのか
第4章 種としての聖徳太子
第5章 日本仏教は聖徳太子からはじまる
第6章 親鸞の信仰の源流に聖徳太子がある

著者等紹介

島田裕巳[シマダヒロミ]
1953年、東京生まれ。宗教学者、作家、東京女子大学非常勤講師、東京通信大学非常勤講師。76年、東京大学文学部宗教学科卒業。84年、同大学大学院人文科学研究科博士課程修了。専攻は宗教学。放送教育開発センター助教授、日本女子大学教授、東京大学先端科学技術研究センター特任研究員などを歴任。日本宗教から出版し、世界の宗教を統合的に理解する方法の確立をめざす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ホシ

18
親鸞が聖徳太子を尊敬していたのは有名な話です。しかし、太子が信奉した「法華経」について親鸞が沈黙したのは何故か?親鸞の著書には皆無と言ってよいほど法華経の記述がなく、疑問を持つ人も多いと思います。私も以前、その辺は気になった事がありました。本書の答えは「聖なるものを目指しながら俗の世界を生き抜く」という在り方を親鸞が聖徳太子に求めたからというもの。親鸞は教えは法然に心酔しつつ、教えの実践モデルを在家であった聖徳太子に求めたのでは?と島田氏は指摘します。島田氏はあまり好きじゃないけど、この本は良かった。2018/11/25

すうさん

2
これは難解だ。仏教を日本に広めるきっかけとなった人物が聖徳太子であるが、皇太子という立場にあり日本の律令国家の基礎を作ったといわれているのに、その存在さえ不明瞭である。また親鸞も聖徳太子を師として仰いだにもかかわらず「教行信証」にも一言も言及していない。さらに最高の仏典として「法華経」を讃えているのだが、親鸞は沈黙したまま。親鸞もかなり謎が多い人物であり、さらに聖徳太子は伝説の人物。著者の島田裕巳氏は宗教学者として懸命にその関係性を解明しようとしてるが素人の私は太刀打ちできない。誰か優しく解説して~。2018/10/13

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