富士見L文庫<br> 団地の恋人―きみを待つ優しい時間

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富士見L文庫
団地の恋人―きみを待つ優しい時間

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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784040765204
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

想乃は駆け出しの絵本作家。次作が決まらず悩んでいたある日、遠縁のおじさんから古い団地の一室を相続する。
その団地には小さなカフェがあり、異界から来たお姫さま・ユリアが明るく働いていた。

お魚のパンや、こけももジャムのクッキー、ミルクに浮かべたふわふわクリームパン。ユリアが作るお料理は、どこか不思議で、けれどあたたかく美味しい。

月に一度、満月の夜。ユリアはドレスを着ておめかしし、大好きな国王陛下をお迎えする。
自分たちの絵を描いてほしいと頼まれた想乃は、優しく恋しあう二人の姿を、スケッチブックに描き留めてゆく。あのとき団地で起こったこと、恋も友情も、涙も笑顔も、輝く奇跡も全部……。
現代のおとぎ話。

「わたしは待つのが辛くなったとき、ごはんやお菓子を作ると気持ちが落ち着くの。
あの人に作ってあげたい、この人に食べてほしい。そんなことを考えながらお鍋のスープをかきまぜたりパンを丸めたりしていると、だんだん楽しくなるのよ」


【目次】

プロローグ
一話 お魚のパンと、スプーンで食べるメープルシロップのケーキ
二話 ぐるぐるパンとたまごのコーヒー
三話 酸っぱい穴あきパンと、ふわふわクリームパンにミルクを注いで
四話 殻つきのザリガニと、チーズのぷるぷるパイ
五話 かぼちゃのアコーディオンと、マジパン細工のお化け
六話 甘いおかゆと彼が遺したもの
最終話 お姫さまのケーキと白い夜
エピローグ 想乃の手記

内容説明

想乃は新人絵本作家。次作が決まらず悩んでいたある日、親戚から古い団地の一室を相続する。その団地には小さなカフェがあり、異界から来たお姫さまが、お魚のパンや、こけももジャムのクッキー、ミルクに浮かべたクリームパンを手作りしていた。月に一度、満月の夜。お姫さまはドレスを着ておめかしし大好きな国王陛下をお迎えする。優しく恋しあう二人を、想乃はスケッチブックに描き留めてゆく。あのとき団地で起こったこと、涙も笑顔も、輝く奇跡も全部…。現代のおとぎ話。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ミルティーユ

3
主人公絵本作家の想乃(その・名前も素敵)と異世界から来たお姫様ユリアのお話。団地で大切な人を待つユリアの穏やかで丁寧な生活に影響され、想乃自身も絵本作家として気づきを得たり、成長できるのが良いです。 語られる素敵な王様とお姫様の様子は言葉達が想乃が使う色鉛筆のようにやわらかな色彩にあふれて胸に届き、うつくしいです。悲惨で残酷な内容もそのせいかどこか、おとぎ話のよう。相手を想い待つ時間は辛いものですが、逆にどこまでも自由です。どこまでも愛せて、愛おしみ、想いを胸いっぱいに広げていられる時間でもありますね😊2026/09/04

たこまんま

1
なかなか良かった。金が無い学生時代に「文学少女」と「ヒカルが地球にいたころ…」を図書館で読んで以来好んでいますが、やはり野村美月の書く文章は読み味は軽いのに実に綺麗な文章で気持ちいいですね。ストーリー自体は逆異世界転移とラブストーリーに絡めてはいますが筋自体は悪く言えば陳腐で、大きな衝撃のようなものはないが、こてこての姫と騎士の恋愛物語はじんわりと沁みるような暖かさがある。アルヴィンの時系列が冷静に考えると「??」となるがそれは野暮というものだと思います。二人が元の世界でも幸せに過ごせたことを願って…2026/09/07

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