出版社内容情報
王と亡き王妃による恋物語の逸話にて《恋文文化》が花開く王国。
《恋文代筆人》ユーディの元に、恋文嫌いの貴族の男が依頼を持ち込む。
これをきっかけにマフィアの元締め《黒公爵》ヴィンセントに目を付けられたユーディは半ば強制的に、彼のお抱え恋文代筆人にされてしまう。
社交界に花街と様々な恋文に関わる中で、噂とは違う彼の本当の姿を知っていく。
ただユーディにも誰にもいえない秘密があって……
偽る少女と悪役貴族が、恋文の裏を読み解き、心ある恋文をしたためるロマンス×ファンタジー。
内容説明
王と亡き王妃による恋物語の逸話にて“恋文文化”が花開く王国。“恋文代筆人”ユーディの元に、恋文嫌いの貴族の男が依頼を持ち込む。これをきっかけにマフィアの元締め“黒公爵”ヴィンセントに目を付けられたユーディは半ば強制的に、彼のお抱え恋文代筆人にされてしまう。社交界に花街と様々な恋文に関わる中、噂とは違う彼の本当の姿を知っていく。ただユーディにも誰にもいえない秘密があって…偽る少女と悪役貴族が、恋文の裏を読み解き、心ある恋文をしたためるロマンス×ファンタジー。
著者等紹介
鳳乃一真[オオトリノカズマ]
2012年、第13回えんため大賞「大賞」を受賞し、『龍ヶ嬢七々々の埋蔵金』(ファミ通文庫)でデビュー。漫画原作者やシナリオライターとしても活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐっち
14
恋文文化のある世界、良い。黒公爵ヴィンセントにやとわれた、恋文代筆人・ユーディは何か秘密を持っているようで…。しっかりした世界観、二人の距離感も良かったです。終わったような続くようなで、続きも出るとよいな。2025/05/10
冬野
10
初読み作者さんの謎解き要素ありファンタジー。予想以上に面白かった。貴族社会に恋文が文化として根付いている様子が細やかに描かれ、しっかりと練られた世界観に安心して浸れる。自由が制限された時代でも女性はしたたかである。思わせぶりな表現が多用されているため少し頭を使って読む必要があるが、読む進めるにつれ見えてくる景色が広がって予期しない地点へ連れていってもらえる。ユーディとヴィンセントの間に直接的な接触は殆どないけど、ほんのり色気が漂うような関係性がよい。この先が読みたいのでぜひ続編が欲しいところ。星:5/52025/05/29
つじ みやび
6
めちゃめちゃよかった……後半になって一気に糖度増したの、すごくよかったです。こんな顔でこんな、こんな!殺し文句いわれちゃあ!!!ねぇ!?!? そもそも「恋文代筆人」とは?というところから丁寧に説明してくださる世界観があったので非常に読みやすかったです。貴族と平民の差みたいなのも、辛いけどわかりやすい。するする読めました。 ただのお手紙ではなく、恋文だからこそ気を付けたいことや、こもる思いが面白い。そして恐怖の権化黒公爵様がやろうとしていることと、はじまりの恋文代筆人の存在……先が気になります!2025/04/14
葵上
5
続きがありそうなおわりかた。あればいいなという願望。公爵は必要悪。2025/04/20
アイ
3
「ヴァイオレットエヴァガーデン」や、「恋文の技術」が好きなので、タイトルから気になって読みました。国の歴史や恋文代筆人のこと、世界観をちゃんと作ってるのが面白い。読みやすかった。花街の一筆箋なんかも源氏物語みたいだし、想像しやすい。和風の世界で描いても面白そう。ちゃんと独自の世界になっていて、良かった。2025/05/04
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