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出版社内容情報
天才的な落語の才能を持ちながらも“とあるトラウマ”を抱えていることで伸び悩んでいる、前座の高校生・浮乃家陽太。
落語の練習とストレス発散を兼ねて、師匠に内緒で『ギル亭魔王』という名前でVTuber活動をしていた陽太だったが――とある深夜、生配信をしていた彼の元にいきなり現れたのは……自身を《魔王》と称する謎の美少女!?
どうやら彼女は落語の前座修行をするために、こちらの世界にやってきたようで――?
内容説明
天才的な落語の才能を持ちながらも“とあるトラウマ”を抱えて伸び悩む前座の高校生・浮乃家陽太の前に現れたのは…「どうして魔王のワシが落語を修行するハメになるんじゃ!?」…魔王を名乗る謎の美少女!?ひとつ屋根の下、兄妹弟子として彼女と共に前座修行をすることになった陽太だったが―「ちゃんと兄さんって呼べよ!」「嫌じゃ。ヨタはヨタじゃ」常識知らずな妹弟子の世話に悪戦苦闘する日々の中、次第に天賦の能力を開花させていく魔王に刺激され、陽太の中に眠っていた落語家としての『異次元の資質』がついに目を醒ます!現役の落語家が紡ぐ、超本格“落語”物語―ここに開演!!
著者等紹介
春風亭吉好[シュンプウテイヨシコウ]
本名、吉見元気。千葉県流山市出身。落語芸術協会所属。2009年8月春風亭柳好門下に入門。2023年5月真打に昇進(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
31
天才的な落語の才能を持ちながらも、とあるトラウマを抱えて伸び悩む前座の高校生・浮乃家陽太。突如彼の前に現れた魔王が妹弟子として一緒に前座修行を始める落語小説。先代魔王で落語が好きな彼女の母マ魔王により、落語を修行するよう命じられた魔王。八子を名乗って妹弟子となった天真爛漫で常識知らずな彼女に振り回されるだけでなく、天賦の能力を開花させてゆく中で密かに頑張っていた八子と、お互いに刺激しあえる関係になっていって、陽太のトラウマの原因も明らかにしていきながら、それを乗り越えて成長してみせた覚悟も良かったですね。2025/03/20
わたー
19
★★★★☆面白かった。トラウマによって、大人の客前では上手く芸を披露できなくなっていた主人公ヨタ。そんな彼の前に異世界から魔王の少女ハチが召喚され、妹弟子として前座修業をすることになることから始まる落語×ラノベ。現役の落語家、それも真打を任されるほどの実力者が描くということで注目していた作品だったが、なかなかどうしてラノべとして面白い作品になっていたと思う。古典落語は、それこそ寿限無だったりの有名どころを聞きかじっただけであるのだが、そんな素人同然の私にも落語の良さを伝えつつ、2025/05/04
れっちん
17
魔王・浮乃家八子(ハチ)が魔力に目覚めるために落語で修業を積み、かつて天才前座と呼ばれた浮乃家陽太(ヨタ)と共に成長していく物語。 落語の世界の厳しさ、修業の苦しみ、嫉妬や葛藤、そして成長といった感情が、余すところなく描かれている。 専門性の高い落語の世界を、独りよがりにならず、誰にでも分かりやすく、そして興味深く伝えてくれる。 リアルな描写と深いディティールに引き込まれ、読み終えた時には「本当にこれ一冊なのか?」と思うほどの満足感。 2025/03/26
瀬谷
16
修行風景が舞台裏を覗き見ているようだったし、落語描写が納得の面白さ。日常パートはラノベあるあるに感じたけど、情報が多くなりすぎずとっつきやすい。続編の構想もあるようなので、今後も楽しみ。2025/05/03
たまご
16
落語とラノベってどう結びつくの?そう思ってましたが、これが驚くほど良くできていました。破天荒な性格のハチがしきたりや師匠達とのやり取りに苦戦しながらも、上手く馴染んで行く様子がコミカルで笑えます。また、ハチに振り回されながらも兄弟子としてしっかり面倒を見るヨタですが、落語家としては伸び悩み苦悩している。ハチの成長を喜びながらも嫉妬してしまう複雑な心情描写がこれまた面白い。そんな二人の成長物語が、綺麗に落語と融合しており素晴らしかった。読み終われば落語を見に行きたくなりますね。是非とも読んで欲しい作品。2025/04/03
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