出版社内容情報
セレーネが乙女ゲー世界への転生を確信したのは、結婚式の直後。
嫁ぎ先の侯爵家令嬢、義娘のアティこそ後の悪役令嬢だと気づく。
この子は継母に虐げられ、誰からも愛されず育って――
て、こんな可愛い子、愛でずにいられないでしょ!
セレーネはアティの運命を変えるため、周囲を巻き込んで育児環境を整えていく。
古い因習にはNOを突き付け、時には男装して娘のヒーローに。
どんな手を使ってでも、必ず娘を幸せにしてみせます!
内容説明
セレーネが乙女ゲームの世界への転生を確信したのは、結婚式の直後。嫁ぎ先の侯爵家令嬢、義娘のアティこそ後の悪役令嬢だと気づく。この子は継母に虐げられ、誰からも愛されず育って―て、こんな可愛い子、愛でずにいられないでしょ!セレーネはアティの運命を変えるため、周囲を巻き込んで育児環境を整えていく。古い因習にはNOを突き付け、時には男装して娘のヒーローに。どんな手を使ってでも、必ず娘を幸せにしてみせます!
著者等紹介
牧野麻也[マキノアサヤ]
東京都出身のITエンジニア兼WEB作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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よっち
28
乙女ゲー世界への転生を確信した貴族令嬢セレーネが、再婚先の嫁ぎ先の侯爵家令嬢、義娘のアティこそ後の悪役令嬢だと気づき、それを回避するために奮闘するファンタジー。継母に虐げられ、誰からも愛されずに育って破滅した悪役令嬢アティ。けれど今は天使のように可愛くて、今なら間に合うはずと家庭教師や子守頭ともやりあって理解をし合うようになったり、時には男装して訪問先に侵入したりと、彼女のために心を砕き、救うためには手段を選ばずに奔走するうちに、いつの間にかセレーネ自身も周囲にも慕われるようになっていく素敵な物語でした。2024/07/07
わたー
17
★★★★★面白かった。侯爵の後妻として嫁ぐことになった主人公。侯爵家へやってきたその日に、前妻の娘アティのあまりの愛くるしさにメロメロになると同時に、前世の知識によって彼女がいずれ悪役令嬢として成長してしまうことに気付く。そんなことは許さないと、たっぷりの愛情を以って彼女に接するとともに彼女を取り巻く環境も変えていく、という作品。まず主人公のキャラが良い。ガサツで脳筋だが、それらを上手く取り繕って淑女として振る舞えるぐらいには強かで情に厚く行動力の塊。「北方の暴れ馬」の二つ名に相応しい八面六臂の大活躍は、2024/07/09
なぎ
6
侯爵家の後妻として嫁ぐことになったセレーネは乙女ゲームの悪役令嬢の義母に転生していたことに気づく。義娘を悪役令嬢にしない為に愛情を注ごうと決意するが···。ヒロイン・セレーネの世界の中心は常にアティで、彼女の愛情に段々と心を許していくのが微笑ましい。逆に旦那の侯爵にはドライなのが面白かった、でも終盤の展開からして真面目な人みたいなのでちょっとずつ歩み寄っていくといいですね。セレーネが勇ましくてヒーローも兼任してたよね(笑)ゲームのヒーローであるエリックや闇を抱えていた某キャラの心も掻っ攫ってしまうとは。2024/07/07
史
4
悪役令嬢の近親者になる話は多々ある。今回は継母。じゃじゃ馬娘が愛くるしい令嬢と出合い、家の雰囲気を良くしていく。それはおそらく、幸せな結末に向けてね。だけどもまあなんというか夫婦関係はもうちょっと濃密にして欲しいのも本音で。自分の子どもを産んだ時の葛藤(変わってしまうだろう自分が怖いなど)とかそういう話とかも読んでみたいんですが、たぶんそういう展開にはならないんだろうなあと。だからあんまり続きを読みたいとは思えないのです。まあ一冊の本としてはまとまっておりますがね。悪くない。2024/09/09
菊地
3
悪役令嬢の継母になって溺愛する話。 主人公の口調・思考はかなり荒々しくて全体的には脳筋思考気味。その辺は個人的には嫌いじゃないし、義娘はそれなりに可愛いんだけど、使用人が主筋の人間に対して慇懃無礼ですらない暴言・攻撃的な発言を繰り返すのにはゲンナリしてしまった。階級社会やないんかい。 更に(多分)ヒーロー役になるんだろう旦那の好感度が低い。娘への対応の悪さや主人公に対する態度や発言等ヘイトが溜まる。細かいところでも主人公が男装してアレコレする展開も余計に思えてしまったし、全体的に僕には合いませんでしたね。2024/07/06