富士見ファンタジア文庫 オーク英雄物語〈６〉―忖度列伝

理不尽な孫の手【著】

ＫＡＤＯＫＡＷＡ（2024/07発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 312p／高さ 15cm
• 商品コード 9784040755007
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

出版社内容情報

デーモンの国に辿り着いたバッシュはデーモン族の長シーケンスと交渉し、ドラゴンが住む巣へと向かうことに。生き残りのデーモン女を妻にするため、『オーク英雄』と『ドラゴン』伝説となる戦いが幕を開ける……。

内容説明

「紹介しようではないか。なんなら嫁にでもするか？」デーモンの国でバッシュは、デーモン族の長シーケンスからドラゴン討伐隊の生き残りを嫁にする許可を得て、救出のためドラゴンの巣へと向かうことに。『オーク英雄』と『ドラゴン』―ヴァストニア大陸で最強の二匹が相対する！伝説となる激戦の中、バッシュは討伐隊の生き残りらしきデーモン女を保護するのだが…。「たすけて。ころさないで」怯えきるデーモン女を安心させ、惚れさせるべく、バッシュは語り始める―。かつてドラゴンを殺し、『英雄』と呼ばれることになった戦争を。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[真白優樹]

領土である雪原にドラゴンが居つきだんだん追い詰められつつあるデーモンの国で、姫を貰う為に竜殺しに挑む物語。―――誉と名誉守る為、そこに大切な思いを。　今まで目に見える成果が出なかったバッシュのプロポーズが何と上手くいく巻であり、彼の無自覚ハーレム周りがやっぱり彼の知らぬ所で動き出す、様々な意味で物語が動き出す巻である。動き出す悪たち、バッシュの元へ収束しつつあるフラグたち。今は未だそれに気づいていない彼は、いつか気付けるのか。そして次の旅先で待っているのはどんな女だろうか。 次巻も勿論楽しみである。

2024/08/03

[じお]

★★★★☆　ナザールの勧めに従い訪れたデーモンの国、しかしそこは最強種ドラゴンの脅威に晒されていた、デーモンの長からドラゴン討伐隊の生き残りを嫁に出来る約束を取り付け、巣へと赴くバッシュ、果たして今度こそ伴侶を見つけ、DT卒業できるのか、完結見えてきた嫁探しファンタジー第６巻。面白かったです、この作品らしい勘違いすれ違いの笑いが存分に入ってる一冊だなと思いました。デーモンの国というフリからヒロイン２名もどちらも魅力的。片方は朝凪イズム溢れる角が美しいし、もう片方は作者お得意のちょいポンコツ味が出てる感じ→

2024/08/20

[pan pan]

童貞を捨てるための旅が、忖度の末に大陸を巻き込む騒動にまで発展していく展開が面白い。 朝井リョウが「世にも奇妙な君物語」の文庫後書きで、「世にも奇妙な」と題してしまえば、物語の自由度が増すと言っていたけど、「忖度列伝」もこう謳うことで物語の運びが面白くしやすいのかな。

2024/10/18

[読書家さん#WqTdOa]

最後に一番笑いました。

2024/07/27

[南場の騎士]

ウェブ版になかった閑話が面白い。 こう今までの話が有機的につながるのか。と。

2024/07/22