出版社内容情報
美しく飄々とした性格の女官の銀花(ぎんか)には秘密がある。
それは、女王直属の間諜組織「天色(てんしょく)」の一員ということ。
冷徹でありながら抜群の人当たりの良さを持つ銀花に、新たな任務が命じられる。
宗主国の将軍の妻になり、国外に潜伏するという長期の仕事だ。
祖国に別れを告げた銀花が出会ったのは、無骨な優しさを持つ男、涛声(とうせい)だった。
恋心を持ち合わせない銀花は淡々と「妻」をこなすが、予想外に涛声は彼女に執着し……?
「紅霞後宮物語」の雪村花菜が贈る、面白さ太鼓判のアジアン・スパイ・ファンタジー!
内容説明
美しく飄々とした性格の女官の銀花には秘密がある。それは、女王直属の間諜組織「天色」の一員ということ。冷徹でありながら抜群の人当たりの良さを持つ銀花に、新たな任務が命じられる。宗主国の将軍の妻になり、国外に潜伏するという長期の仕事だ。祖国に別れを告げた銀花が出会ったのは、無骨な優しさを持つ男、濤声だった。恋心を持ち合わせない銀花は淡々と「妻」をこなすが、予想外に濤声は彼女に執着し…。「紅霞後宮物語」の雪村花菜が贈る、面白さ太鼓判のアジアン・スパイ・ファンタジー!
著者等紹介
雪村花菜[ユキムラカナ]
2014年、第二回富士見ラノベ文芸大賞にて、応募作『生生流転』が瑞々しい人物描写と軽妙な会話劇、緻密な舞台設定を高く評価され、金賞受賞。デビュー作『紅霞後宮物語』が人気を博す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よっしー
31
紅霞を書いた作者さんの作品を図書館で見かけ、手に取りました。銀花が間謀として動いているのは分かったのですが、その背景であったり、周辺諸国との関係であったりが見えてこないまま読了となりました。任務を淡々と感情を出さずにこなすのは大切なのかもですが、だからこそ人間性が見えてこない(あえてなのか…)事もあり、読みにくさを感じました。続編ありき…な作品なのかもですが、ここでストップかな。2025/09/22
よっち
31
密かに女王直属の間諜組織「天色」の一員として働く、美しく飄々とした性格の女官の銀花。冷徹でありながら抜群の人当たりの良さを持つ銀花に、新たな任務が命じられるアジアン・スパイ・ファンタジー。表と裏の複数の上司の命をこなす銀花が新たに命じられた、宗主国の将軍の妻になって国外に潜伏する任務。淡々と妻をこなしながらも、いろいろ事情を察してしまう銀花だからこその配慮があって、彼女に執着してゆく無骨な優しさを持つ夫・涛声。任務ゆえにいつか終わりのある関係でしたけど、そんな二人が迎えた意外な結末はなかなか良かったです。2023/10/13
るぴん
27
敵と戦ったりするわけではなく、懐に潜り込んで情報を盗むだけの間諜の物語。主人公銀花の淡々とした性格は嫌いではないけれど、正直いまいちだった。任務の一環で結婚した夫にあんなに執着される理由もよく分からなかったし。結婚〜結婚生活の部分はなくてもいいから、女王との関係を主軸にした方が面白そうだ。2023/10/16
かなで
20
【酷評注意】武器は持たない持てない、情報だけをやり取りする間諜『天色』。女王の乳姉妹であり、先王妃に全てを叩き込まれた銀花。任務のために結婚し、任務のために未亡人となり、任務のために敵陣で拷問を受け、任務のために、宗主国の地方将軍へ再嫁した。→最後まで面白さが分からなかった。相棒だけが面白そうな設定だったけれど、会話文は多いし、回りくどい地文。そのため途中寝落ちしてしまった。最後までのめり込めず終わった。おそらく作者の文体が合わないのだろう。二度と読まないことにする。2024/01/11
なぎ
8
女王直属の間諜として働く銀花が主人公。飄々としていてのほほんとした人物かと思いきや残酷なこともサラッとこなす冷静なキャラ。そのせいかストーリーが全体的に淡々とした雰囲気でした。 銀花があんなキャラだからこそ武骨で一途な涛声のキャラが際立っていたような気がします。銀花は諦めて受け入れてあげて。女王との複雑な関係も良かったです。会話が多く、設定が面白そうなだけに生かしきれていない印象があったのが残念でした。2023/11/03