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出版社内容情報
国を安定させるため、アニスは魔学都市の責任者、ユフィは女王として順調に政務を進めていた。すべては、万全な体制で後進に国を引き継ぐため。だが、ユフィとアニスの逆鱗に触れる事件が発生してしまい!?
内容説明
魔学都市の責任者として過ごすアニスのもとに、王城のレイニから手紙が届いた。ユフィが療養中になったということらしい。そこには、西部貴族の思惑が絡んでいて―「どうして私は、貴女を虐げる国なんか守っているんだろう。そう、思ってしまったんです」「もう、西部は潰しちゃおっか」二人の革命に、真っ向から対立する新たな勢力の存在。王になる意味を問われたユフィと、彼女に王を背負わせたアニスが出した、未来へつながる答えとは!?未来を想う二人VS過去にすがる貴族。王宮百合ファンタジー、矜持をかけた戦いが始まる!
著者等紹介
鴉ぴえろ[カラスピエロ]
1991年4月生まれの北海道育ち(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
36
魔学都市の責任者として過ごすアニスのもとに届いたユフィが療養中との知らせ。二人の革命に西部貴族が真っ向から対立する第8弾。アニスの功績を真っ向から否定する西部貴族に激昂したユフィの不調。王になる意味を問われたユフィと、彼女に王を背負わせたアニスが出した未来に繋がる答え。民まで含めた皆でより良い未来を目指そうとする二人と賛同者たち、その意味を理解できない旧弊の貴族たちとの対立という構図でしたけど、もう二人で引退すら視野に入れていてユフィに幸せになってほしいアニスがブチ切れるのも当然だなって話でしたね(苦笑)2024/02/21
オセロ
34
順調に進んでいるように思えた魔法革命だったけれど落とし穴はあって。伝統に縛られる西部の貴族の言いがかりはお粗末なものでしたが、革命を進めていくうえでの問題が浮き彫りになりましたね。更に精霊契約の代償がユフィを蝕んでいることが明らかになったことで今まで以上に互いを大切に想う気持ちが生まれるのは実に尊いものでしたが、それ以上に印象的だったのは2人がガチギレした時の恐ろしさですよね(苦笑)2024/02/25
紅葉
15
安定の面白さでした。今回はユフィをメインとした腐敗した貴族にどう立ち回っていくかといった話。アニスとユフィがブチ切れるとのあらすじだったが、案の定の理由で納得でした。改めて2人の規格外さが伝わりました。そして今回は周囲の人物にも焦点が当てられていた。特にレイニの成長やティルティの戸惑いなど、存分に楽しむことができた。次は何が起こるのか2人なら乗り越えられると思いつつも続きが本当に楽しみです。2024/03/04
とってぃー
13
ブチ切れと甘々展開を両方みられてギャップでやられてしまう…!腐敗貴族との戦いが描かれる本巻。アニスとユフィの本気の憤りが緊張をもたらし、これからの統治や2人の関係が1歩進む展開で面白かった。レイニを始め仲間達の意識がさらに高まったのもグットでしたし、さらに良いものをもたらしてくれそうですね。苦しい展開が多かったですが、話を通してアニスとユヒィの愛が詰まっていて、愛があるからこその展開だと心が温かくなりました。2024/02/23
bluets8
11
腐敗貴族が蔓延る西部の改革に乗り出す、ユフィ視点がメインの8巻。単独で国を亡ぼせる国のツートップが、お互いのことになると沸点が恐ろしく低く、そんな二人を怒らせる腐った貴族は粛清途中でまだまだ残っている…この国詰んでるなあ。怒りという強烈な感情で二人の関係の深さと危うさを表しつつ、人と違う時間を生きることになった二人の覚悟を見つめ直す話、という感じだった。改革なんてさっさと終わらせて、末永くイチャイチャしてください!と言いたいところだけど、責任感の強い二人はやり遂げてからになるんだろうな。2024/02/25