- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > ティーンズ・ファンタジー
- > 富士見ファンタジア文庫
出版社内容情報
夏には僕の所属する大学の近くで大きな花火大会がある。学園祭実行委員会で仲良くなった今なら、誘うこともできるはず――! 期末テストに花火大会。そしてサークル旅行を通して、先輩と後輩の関係が近づく第2弾!
内容説明
夏の大学生には、たくさんのイベントが待っている。期末テストもあるけれど、文実の合宿に、夏休みの花火大会!サークルの後輩・君岡美園と距離が近づいてお泊りまでした僕は、彼女を誘うことに決めたけど、なかなかアクションを起こせず―「牧村先輩。一緒に行きませんか?花火大会」そんな中、ある日の勉強会で、僕と美園の言葉が被った。花火大会に一緒に行きたいという想いは、同じだった。花火と、浴衣姿の美園。「頭を撫でてほしいんです」人混みの中、二人だけの空間―。ひと夏の思い出は、二人を先輩と後輩から変えていく。ちょっと大人なサークル内恋愛小説、第2巻。
著者等紹介
水棲虫[スイセイムシ]
第6回カクヨムWeb小説コンテスト・ラブコメ部門にて特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
芳樹
36
夏休み。花火大会や合宿など、牧村&美園二人の距離を縮めるイベントが盛りだくさんのはずですが、なかなかものに出来ない両片思いの焦れった過ぎる恋愛物語第2巻。今回の牧村くんの振る舞いは全体を通して”消極”というより”後ろ向き”で、自分の行動が美園に悪影響を与えるのではという姿勢が、”美園に気を遣う優しさ”の発露に見えますが、実は前に進むことを恐れ「告白をしない理由」を探しているように感じられて始終やきもきさせられました。でも、最後にはしっかり二人の関係を一歩進めてくれたので一安心。今後の展開が楽しみです。2022/10/22
よっち
27
夏にある大学近くでの花火大会。学園祭実行委員会で仲良くなった今ならと、牧村は後輩の美園を誘うことを決意する第二弾。花火大会のことを意識しながらなかなか誘えないまま、期末テストも近づく中で勉強を教えたり、サークル旅行でもやもやするのに自分の思いを言えなかったり。先輩と後輩の関係から彼女に無理強いさせたくないとか意識し過ぎて、なかなか美園に踏み込めない牧村がもどかしかったですけど、要所で美園が一歩踏み込んで頑張ったこともあって、二人の関係もようやく一区切りですかね。彼らのこれからの関係をまた読んでみたいです。2022/10/21
真白優樹
14
夏休みとなり、夏祭りやサークル旅行に出かける中、智貴と美園の距離が更に縮まる今巻。―――じれったくとも踏み出せ、臆病の壁を踏み越えて。 大学生らしいイベントが目白押しの中、しっとりとした恋心が何だかんだともどかしくとも、一歩ずつ進んでいく巻である今巻。ラブコメとして本格的に始動する、糖度と純度が一気に深まる巻である。臆病を超え辿り着いた約束の場所。だが結ばれたとて終わりではない。夏が暮れ秋、全ての結実の時が迫る中、関係性を変えた二人はどんな道へ進むのか、この先の未確定で。 次巻も須らく期待であるべし。2022/10/23
紅葉
13
1巻にくらべヒロインの美園がグイグイとくる展開が良かったです。タイトル通り、消極的な牧村だが、最後はお互いの関係が進むことに。Web版は未読だが、次巻が出たら読んでみたいと思います。2022/12/19
rotti619
12
大学の文化祭実行委員を舞台に、後輩の君岡美園が控えめにグイグイ来る話第2巻。期末試験、花火大会、サークル旅行 という、陽よりの大学イベントがメイン。文化祭の準備や試験勉強には相変わらずリアルさがあり、チャラくなりがちな大学物と一線を画した、地に足のついた作風となっている。サークルが持つ良い意味での男女間の距離が近いというのが美園には逆に仇となっていて、牧村に中々気持ちが伝わらないというの面白かった。なんとなくこれで終わった感のあるラストだったが、Web版を読む限り、実はここから先が本番なので、是非続きを。2022/10/26