出版社内容情報
江戸の貧乏長屋に住むソラ。大店だった生家の花火屋は失火により零落。再興を目指して婿探し中だが、難航している。
十五夜の晩、男がソラの居室の屋根を踏み抜いて落ちてくる。ハルと名乗った男は、江戸に来たばかりでゆくあてがないらしい。あきれつつもしめたと思ったソラは屋根の修繕費と引き換えに結婚を提案し、二人は晴れて夫婦となる。
しかしお人好しのハルは厄介事ばかり持ち帰ってくる。一目惚れの相手を探す娘さん、師匠と決裂した絵師の少女、そしてソラの元恋人――。店の再興はどうなる!?
内容説明
江戸の貧乏長屋に住むソラ。大店だった生家の花火屋は失火により零落。再興を目指して婿探し中だが、難航している。十五夜の晩、男がソラの居室の屋根を踏み抜いて落ちてくる。ハルと名乗った男は江戸に来たばかりでゆくあてがないらしい。あきれつつもしめたと思ったソラは屋根の修繕費と引き換えに結婚を持ちかけ、二人は晴れて夫婦となる。しかしお人好しのハルは厄介事ばかり持ち帰ってくる。一目惚れの相手を捜す娘さん、師匠と決裂した絵師の少女、そしてソラの元恋人―。店の再興はどうなる!?
著者等紹介
しそたぬき[シソタヌキ]
第4回富士見ノベル大賞にて、「あっぱれ!!」が入選を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ひぬ
15
【電子】中々に見かけない題材のお仕事モノ。生家の花火屋の再興を目指して婿探し中のソラが自分の家の屋根から落ちてきた男・ハルと仮の夫婦をしながら店の再興を目指す話。題材が珍しい(というか見かけたことない)ものだったのでそこは新鮮でしたが、それ以外はいまいち乗り切れず。優しい物語で、人助けがやがて巡ってくるのは良かったですが、全体的に淡泊だと感じてしまいました。2023/05/20
梅みかん
7
縁と人のたくましさ、優しさを感じる物語。最後の花火の名前まで含めて、読後感がとてもいい。気持ちのいいお話。2023/05/18
あるなし
0
主人公夫婦周りの人間の物語が気になる。現代的な語り部分と、花火の色など当時の技術など混じってて時代物は難しいなぁと思う。2023/08/22