出版社内容情報
藤十郎を婚家へ連れ戻ったことで、せつなは義祖母からもてなされ、義妹・奈緒も優しく、まるで自分の居場所ができたようだった。だが藤十郎から、奈緒とは関わるなと諭され、せつなはとっさに反発してしまうが――?
内容説明
ようやく藤十郎率いる第八警邏隊の面々と馴れ親しみ始めた年の瀬。せつなは婚家・奥沢へ帰省することになった。藤十郎を連れ戻ったせつなは義祖母から手厚くもてなされ、義妹・奈緒の気遣いも温かく、自分の居場所ができたように感じていた。しかしそんな思いとは裏腹に、次期当主の妻となるせつなへの恨みを募らせていた奈緒は、「何か」と引き換えにどんな願いも叶えるという神社を偶然にも訪れる―。一方で奈緒の様子がおかしいと藤十郎から諭されたせつなは、咄嗟に反発してしまうが…?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はな
24
婚家に夫婦二人で戻ることに。嫁いびりの感覚はあまりないのだろうなと感じました。そんなことを言うじだいでもないだろうし。話は1巻より読みやすく、すらすらと読めました。二人の都での生活が読みたいです。2022/03/31
よっしー
23
続編が出ていたのか…と気が付き、手に取りました。どんな話だったかな?と思い返しながら、読み進める内に記憶もよみがえって来ました。藤十郎と共に帰省したせつなですが、義実家での環境は良くなる訳でもなく…むしろ悪化している印象を受けました。本来であればそこを守るのが夫の役目では…と思うのに、それに気付かない藤十郎にモヤモヤです。最後の救出劇では見直した部分もありましたが、個人的には弟の方が頼りになりそうと思ってしまいました。2023/02/17
starly
6
藤崎家に嫁いだ主人公、せつなが藤崎家系の人達とどう接して認めてもらおうかと悩み、手探りしながらも努力していく家族の話となった第2巻。 1巻より色々な悩みに直面した彼女。それを察して心配する夫、藤十郎。頼ってほしい者と心配させ煩わせたくない者。喧嘩とまではいかないがどこかギスギスとした雰囲気。2人だけで支え合いながら暮らしていくのではなく困難に陥った場合は家族皆で助けるといった家族の団結となった後半。家系の団結力は大変ながらも頼もしいとも思える。2022/12/24
夏月
3
収まるべき所に収まったなぁ。妹の為、ってのはあのお人か。2022/08/21
らっこ
2
てっきり京を舞台に隊員たちとわいわいしながらアヤカシとの対決が繰り広げられと思っていたら、藤十郎の実家に2人で帰ることになる2巻目。せつなが居場所について思い悩むのがメインで、他作品でもそうだけど徹底的な悪人が描かれないのは信念なのやも。それはそれとして2年待たされた上で思いが通じ合ったんだから、もっとイチャイチャするばいいのに!2023/10/23