出版社内容情報
「私は、私を殺した犯人を知りたい」
死の間際、薄れゆく意識の中で女王オフィーリアはそう願う。
すると、王冠の持ち主にだけ与えられる“古の約束”により、妖精王リアは十日間だけオフィーリアを生き返らせてくれた。
「一度は死んだ身よ。ならば今度こそやりたいことを全てやってやるわ」
オフィーリアを使って権力を握ろうとした夫、
周囲に流されがちで頼りない弟、
恋心を寄せてくる近衛騎士……
数え上げればキリがない犯人候補たち。
女王を殺したのは誰なのか!?
生前の雪辱を晴らす強烈な平手打ちが炸裂する王宮ミステリー開幕!!
内容説明
「私は、私を殺した犯人を知りたい」死の間際、薄れゆく意識の中で女王オフィーリアはそう願う。すると、王冠の持ち主にだけ与えられる“古の約束”により、妖精王リアは十日間だけオフィーリアを生き返らせてくれた。「一度は死んだ身よ。ならば今度こそやりたいことを全てやってやるわ」オフィーリアを使って権力を握ろうとした夫、周囲に流されがちで頼りない弟、恋心を寄せてくる近衛騎士…数え上げればキリがない犯人候補たち。女王を殺したのは誰なのか!?生前の雪辱を晴らす強烈な平手打ちが炸裂する王宮ミステリー開幕!!
著者等紹介
石田リンネ[イシダリンネ]
第13回えんため大賞ガールズノベルズ部門二期優秀賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あっか
58
茉莉花&十三歳の皇后シリーズが好きなのでこちらも手を出してみました♪怒涛の展開、スピーディーな物語運びで一気に駆け抜けた感!イイコチャン女王だったオフィーリアが自分らしさに目覚めていくのが痛快。平手打ちすぎ。笑 でもところどころ出る箱入りな面も面白い。ミステリ好きとしては少々物足りなかったけど(解決編が唐突に始まった感があったり明確な動機が犯人から語られなかったりなど…結局ただ邪魔だったのか?)全体的にとても面白かった!続きも読む。著者さん独特の文末(〜してしまった、など)が今作では若干気になったかな…2022/06/21
雪紫
57
意識が朦朧とする中、女王は殺される前に望んだ。自分を殺した犯人が知りたい、と。これは彼女が生き返る10日間の不思議のなか憂いをなくすために奮闘する終活ミステリ。控えめな女王だったオフィーリアが死後や自分の扱いで吹っ切れた結果、勇ましく反撃するのは本当に痛快。愛情の冷めた浮気夫デイヴィットがやられた結果M的じゃなく本当に妻に惹かれ始めるのがある種の皮肉だけど、このふたりの掛け合いが何処となく楽しい。「全ての不可能を除外して最後に残ったものが如何に奇妙なことであってもそれが真実となる」・・・まさか、成立とは。2024/04/20
よっち
43
何者かに殺され、妖精王リアの「古の約束」により十日間だけ生き返った女王オフィーリア。自らを殺した犯人を探すため、思い残しをやり遂げるため、女王が覚悟を決める王宮ミステリ。彼女を使って権力を握ろうとした夫、周囲に流されがちで頼りない弟、気持ち悪い恋心を寄せてくる近衛騎士…数え上げればキリがない犯人候補たち。開き直って女王のあるべき姿を見せて、生前の雪辱を晴らす罵詈雑言、強烈な平手打ちを次々と炸裂させ、残り少ない日々を後悔のないように生きるオフィーリアが痛快で、事件の真相はやや意外でしたけど楽しく読めました。2021/11/13
るぴん
39
石田リンネさん初読み。就寝中何者かに殺害された女王オフィーリア。王冠の呪いによって10日間だけ生き返り、己を殺した犯人を捜す。浮気ばかりの夫、反抗的な弟、敵対する家臣達、ストーカーの護衛隊長。犯人候補ばかりで捜査は難航。夫の好みに合わせて大人しく控えめだったオフィーリアが、本来の大胆さと決断力で突き進んでいく姿にすっとした。反対に徐々にヘタレる夫や弟との関係が面白い。元々弟が夫の好みを間違って伝えてなかったら、こんな関係になっていなかったのでは?犯人は意外でもあり納得でもあり、ミステリーとしては微妙かな。2021/11/20
MATSU
31
茉莉花や十三歳の皇后のコミカライズを読んでいて気になったので購入。殺されたオフィーリアが自分が誰に殺されたのか謎を解く。汚い言葉を弟に教えてもらったり、裏切り者を引っ張たいたり。勇ましくて格好いいです😆次も気になります🍀2022/12/17