出版社内容情報
火事で家を追い出されたOL・舞。新しい住処のシェアハウスが決まるも住人は皆愛想も悪く、中でも大地は一際ぶっきらぼうで印象最悪。そんなある日一人で食事をしていた舞は、大地にリビングへ連れ出されてーー?
内容説明
火事でアパートを追われたOL・舞。新居のシェアハウスは皆無愛想で、住人同士仲良くしてほしいと大家に頼まれるが、特に101号室の大地は素っ気なく前途多難だ。ところがある日、舞のコンビニ食を見かねた大地が生姜焼きを振る舞ってくれた。誰かと一緒に食べるご飯は格段に美味しい。この気持ちを分かち合いたい。舞は手料理をお弁当箱に詰め「よければどうぞ」とそっと冷蔵庫に入れる。すると翌日、空箱と一緒に一枚のメモが残っていて―?「おいしい」が綴る、人間模様と恋のあったか物語。
著者等紹介
望月くらげ[モチズキクラゲ]
徳島県出身。「この世界で、君と二度目の恋をする」(KADOKAWA)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ツン
89
大地さんの印象が第一印象とその後で違い過ぎます。。おじいさん、おばあさん、おばさんの愛情は信じてあげていいと思うけど。というか、シェアハウスの皆さん、大家さん、職場の上司、みんないい人だし、みんな舞さんのこと、大好きだと思う。2022/02/26
よっしー
24
表紙絵にひかれて手に取りました。一人で食べるご飯は味気ないというのは分かりますが、一人暮らしをしているとそれが当たり前だし…とも思ってしまいました。それに、一緒に食べる相手は誰でも良いわけではないんだよな…とも。そんな失礼なことを頭の片隅に置きつつ、楽しく読了しました。個性豊かなシェアハウスの住人達、適度な距離感も大切ですが、一歩踏み込む勇気も大切ですよね。彼らの日々が楽しいものとなって良かったです。2023/05/24
なみ
15
家が燃えてしまい、シェアハウスに移り住むことになった舞が、住人たちみんなで食卓を囲むことを目指すお話。 テキトーそうに見えてインテリな俊希さんがとても良いです。そのギャップはずるい! 大地さんの優しさにドキドキしつつ、心も温かくなる素敵な作品でした。2021/11/18
陽ちゃん
8
自己評価が低く、過去に人間関係で傷ついた経験のある舞ですが、シェアハウスとまり木で生活するうちに、他の住人との繋がりを持つどころか、大家さんの依頼がきっかけとは言え、それぞれが抱える問題を解決しようと迷い、悩みながらも突き進む姿が微笑ましいです。隣接する畑から取って来た野菜を使った料理、絶対美味しいですよね!羨ましいなあ。2021/12/10
シャトーブリアン
6
取り戻してほしいと依頼される。 舞はアパートの火事によりシェアハウス“止まり木“に仮住まいする事になる。他の住人は人間関係にトラウマを抱えており、お節介な舞とは相性が悪くなかなかメンバーと仲良くなれない。それなのに大家さんに全員で食事してかつての“止まり木“の姿を取り戻してほしいと依頼される。 舞と関わる事による住人の心の変化、そして舞自信の心にも変化があり・・・人と食事する事の大切さ、厳しく育ててくれる親の大切さを思い出させてくれるいいお話でした!2023/01/29