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出版社内容情報
伝説の元・案内人は、今――ダンジョン教習所で生徒たちを導く。
内容説明
人の欲望を叶える大罪ダンジョン。全七階層のその迷宮に挑むためには、国から認められた教習所に通い、免許を手にしなければならない。かつての探索者仲間の親友が運営する教習所に勤めるディルは、その授業態度の悪さから反面教師とまで呼ばれ、能力や腕前についても生徒たちからは侮られていた。しかし、存在しないはずの第八階層“深淵”を目指し、彼に教えを請う少女・アレテーと出会いディルの運命は大きく変わる。かつて“深淵”に唯一人辿り着き「死者を連れ戻した」最強の“案内人”が、今度は生徒たちの為にその力を発揮する!?「小説家になろう」発、ダンジョン教官ファンタジー開幕!
著者等紹介
御鷹穂積[ミタカホズミ]
作家。著書に『難攻不落の魔王城へようこそ(GAノベル)』『元英雄で、今はヒモ(ガガガブックス)』など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まっさん
23
★★★☆ web版未読。小説家になろう発のダンジョン教官ファンタジー物。ファンタジア文庫のお家芸感もある教官物ではあるが、今作はそれらの中でもかなり楽しめた作品のうちの一つとなった。物語は七階層まで続くダンジョンとそれを攻略しようと奮闘する探索者を主軸に押さえ、とある事情から探索者を引退し、育成の道に進んだ自堕落な主人公とそんな彼をなんやかんや慕う生徒や元探索者仲間達を描いたお話。正直目新しさがあるかと言われるとそういう訳でもなく、むしろかなり王道設定・展開の連続で人によっては食傷気味に感じるジャン→2021/08/10
真白優樹
6
人の欲望を叶える、様々な特色を持つ七層のダンジョンがある世界で、かつて隠された八層まで辿り着いた青年が、とある少女との出会いを切っ掛けに立ち上がる物語。―――再び駆けだせ、その深淵へ真っ直ぐに。 何処か無気力、投げやりだけど見ているときはきちんと見ている。そんな青年が大望を掲げる少女に出会い、彼女の言葉を切っ掛けに再び立ち上がる物語であり、成長と再起、二つの面白さが両立しているからこそ面白い物語である。またあの深淵へ、再び仲間達と共に。立ち上がった青年の道の先に待つ未来とは。 次巻も須らく期待である。2021/07/18
リク@ぼっち党員
4
ファンタジーしてる!って感じの作品。他種族が共生する世界、階層の特徴と七つの大罪がリンクしたダンジョン。その攻略を目指すひよっこたちに生き延びる術を教える教官の物語。怠惰領域っぽい主人公のディルだけど、性根の優しさがところどころ見えるのが良い。隠れた実力者の風格がありながら、遠慮なく他人を頼れるところがカッコいい。そして素直可愛いアレテー、王道ツンデレのモネとそれぞれディルとの距離感があって、どちらもディルの違う表情を引き出している。彼らは深淵の先に求めるものを見つけることができるのか。2021/07/26
み
1
反面教師と揶揄される主人公、しかし一部のものは彼のことを慕っており…いわゆる「根はいいヤツ」です。生徒や後輩の面倒をみてまた慕われて…という無限ループ。おもしろかったです。2021/07/17