遅番にやらせとけ―書店員の逆襲

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遅番にやらせとけ―書店員の逆襲

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  • サイズ B6判/ページ数 239p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784040741383
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

三軒茶屋にある『爽快堂書店』。遅番のバイト君たちは華のある仕事はもらえず、もくもくとレジ打ちしカバーをかけ返品をこなす。そんな中無理難題を言ってくるお客様だが、バイト君たちにも問題は山積みだった…!

内容説明

書店の中でも一番冴えないのは遅番だ。彼らは出版社営業と話すことも棚をいじることもない。もくもくとレジ打ちしカバーをかけ、返品作業をこなし、掃除をする。華のある朝番の注意にびくつきながら過ごす遅番くん。そんな彼らでも、様々な事情を抱えていて―。遅番に明るい未来はあるのか!?

著者等紹介

キタハラ[キタハラ]
東京都生まれ。京都造形芸術大学卒。『熊本くんの本棚』で第4回カクヨムWeb小説コンテストキャラクター文芸部門大賞受賞。デビュー作『熊本くんの本棚 ゲイ彼と私とカレーライス』(KADOKAWA)は第10回Twitter文学賞国内編第3位に選ばれた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みかん🍊

111
初読みの作家さんだが面白かった、面倒な仕事を押しつけられる遅番の話かと思ったら、うだうだな学生バイトたちと彼らを束ねる正体不明な30過ぎでバイトの庄野、本が好きな訳でもないのに何故書店のバイトをしているのか分からないが特に仲がいいという訳でもなくシフトに入ってないのに暇つぶしに事務所でたまっている遅番バイト達と庄野の章に分かれて事情が語られる、最後の章で庄野の正体と書店との関係が明かされる、やる気のあるのかないのか分からない庄野によって少しは変る遅番の面々と彼自身の心情の変化に晴れ晴とさせられた。2021/07/18

ぶんこ

61
感想難しいです。早番の方を先に読んで面白かったので楽しみだったのですが、前半でパスしようか迷い、こちらで皆様の感想を拝見して最後まで読み切りました。確かに最後の2章ではぐうたらと思っていた大学生の優しさ、庄野さんのわかりづらい思いやりにホロリときて、庄野さんの過去を知り、社長や阿川さんの庄野さんへの温かみも知ってウルウル。この本屋さんが無くなることは嫌だという気持ちに共感しました。2022/12/14

mayu

48
三軒茶屋にある『爽快堂書店』遅番は大学生のアルバイトで回っていて、そこに彼らより確実に干支一回り以上は年上の庄野祐樹がいる。仕事中はできるだけ楽をしようとするくせに、仕事前はやたらてきぱきしている。「なにか面白いことはあった?」と訊ねてくる謎すぎる人物。「書店ガール」とは全然違う。遅番の彼らはシフトに入っていなくても事務所に集まる。仲が良いわけでもない。そんな彼らが、不思議だ謎だという庄野のことが少しずつ明らかになってくる。庄野の印象が変わってくる。じわーっと沁みてくる。2021/11/26

りんご

47
タイトルが良いのと、山本さほさんの表紙イラストで何割か増しで好き。書店の遅番は殆どが学生♂バイト。1人だけ30過ぎ♂バイト。学生バイトのゆるゆるな遅番の雰囲気、私も仲間に入れてもらったような気分になります。1人漫画に詳しい雰囲気の子がいて、そいつのツッコミがいちいちクスッとくる。「カウカウファイナンスかよ」は私もどこかで使いたい。2022/06/24

よっち

43
華のある仕事はもらえず、もくもくとレジ打ちしカバーをかけ返品をこなす遅番のバイト君たち。自身にも問題は山積みだらけなバイト君たちを描く青春小説。マンガを割引で買うためにバイトする小島、某アイドルを推し活中で留年決定の島尾、フィギュア大好きな吉行と彼女のエピソード、何もやりたいことはない遠藤が遭遇した事件、そしてどこか掴みどころのない30代の庄野の過去。そんなやる気のない遅番男子たちにもいろいろと背景があって、まあでも以前働いていた身からすると、わりとこんなもんなのかもなあと妙に納得してしまいました(苦笑)2021/09/12

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