出版社内容情報
茶道楽と呼ばれるほどお茶に目がない采夏は、献上茶の会場と勘違いしうっかり入内。宦官に扮した皇帝に出会う。お茶を美味しく飲む才能をもつ皇帝とともに、後宮を牛耳る輩に復讐すべく後宮の闇へ斬り込むことに!?
内容説明
茶道楽と呼ばれるほどお茶に目がない娘・采夏。自作の茶葉が皇帝献上品になるのを夢み、茶選定の列に並んだはずが―そこは后妃受付。“引きこもり帝”と評判の皇帝の元へ入内となってしまった。采夏が項垂れていると何かが香る宦官が通りかかる。(この人は茶葉を隠し持っている!)それは皇帝献上茶であり、彼こそ皇帝・黒瑛。実に美味しそうにお茶を飲む皇帝の姿に惚れ惚れした采夏はお茶への情熱から、思い掛けず皇帝へ助言をすることになり…!?お茶の知識と茶飲みの才能(?)。利害一致の二人が後宮の闇に挑む!
著者等紹介
唐澤和希[カラサワカズキ]
群馬県出身。2016年に『転生少女の履歴書』(主婦の友社)で書籍化デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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あっか
62
新刊。いやー勢いがあって面白かった!お茶好きが破天荒すぎる采夏の言動、宦官が専横する朝廷争いのシリアスさ、采夏にちょっと隠されたところがありそうな伏線、後宮妃同士のドロドロ、ラブもきちんとあり♡と色んな要素がとてもバランス良く調和していて最後までとても面白く読み切りました。じっくり描くところ、話がポンッと進むところの書き分けも絶妙。中国茶好きなのでそれも楽しかった♪采夏が持っていたお茶がアレの時点で、高級茶葉じゃん!と思ったけど。笑 貞の行く末も気になるし、破天荒皇后になった采夏もまだ見たいなあ。2021/06/04
坂城 弥生
41
お茶をなによりも愛するヒロイン。結構振り切った人だった。2023/06/02
よっしー
26
前々から気になっていたシリーズ、やっと手を出しました!! お茶が好きすぎるが故の暴走と、間違った思考で話が進んでいくのに、結果としては見事なまでに事件が解決しているこの不思議。お茶って、興味の無い人からしたら単なる飲み物ですが、好きな人からしたら、最高の道楽ですよね!! 間違いから入った後宮で、皇帝にも目をかけられて…お茶も含めて安泰でしょうか。楽しく読了です。2024/05/22
はなりん
20
宦官に支配されて傀儡となっている皇帝と茶道楽の妃のあれやこれや。ヒロインがほんとにお茶の事しか頭になく、天然な感じだけど、それが功を奏して色々上手く回っていく。お茶がほんとに美味しそう。傀儡から脱した皇帝とこの妃の続きがあるので読んでみる。2022/10/09
虚と紅羽
15
主人公の勢いと狂気が、二次創作の某伝道師系な主人公達と同じテンションなのがなんというか違和感。この自ジャンルになると人の話を聞かない暴走列車みたいな感じ疲れる。 見せ場は無いかも。決着もいつの間にかついていたし。一番最初から伏せられていた部分は超特急で答え合わせ回収してて「え!?もしかして!」ってなる間も無かった笑。まあ分かったけど。 龍井茶が出てくる度に「龍井蝦仁……?」ってなってました。たしかに龍井茶使うけどね。采夏はお茶を使った料理も好きなんだろうか。2021/06/20