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内容説明
田崎春人は無理して陽キャを演じて、自分を偽って、その結果として彼女にフラれた。それはもうしょうがない。これからは無理せず元の根暗な性格で静かに生きていこう。と、キャラを戻した結果―生真面目な委員長、桐ヶ谷から告白を受ける。接点なんてロクになかった筈の彼女の言葉に困惑する春人。桐ヶ谷は「まずは友達から」と涼し気に語り、春人は彼女と不思議な交友関係を結ぶことになる。他にも図書館で文学少女の林やサバサバ系ギャルの高坂と関わりを持ったり、自分を偽らなくなったことで、逆に彼の周りが騒がしくなっていく―ほろ苦い青春から始まった、じれったくも甘いラブコメディ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐治駿河
38
女性同士のギスギスしたところを描く作品は大好物です。今作は特に元カノ(紺野)と新たな恋人候補(桐ヶ谷)とのやりとりは非常に良かった。また、彼女候補達の桐ヶ谷、林、高坂の互いの牽制しあいもいいですね。そんな事もありますが、主人公の田崎も紆余曲折ありますが、バスケに向き合う姿勢にも変化があり、この辺りも物語の軸として展開していくのでその辺りも評価出来ますね。因みに私の中では桐ケ谷の声は名塚佳織さんの声で終始再生されていました。2025/01/01
よっち
37
付き合っていた彼女にフラれた高校生初の春休み。それを機に二年生からは地味に生きると決めた田崎春に、新たな交友関係が生まれていく青春小説。彼女と別れて所属していたグループとも距離を置くようになった春人の複雑な心境。そして才色兼備な桐ケ谷、図書室で出会った林、ちょっと変わった高坂といったヒロインたちとの交流。春人の苦い過去エピも交えつつ、まだ彼女たちとの出会いがすぐラブコメに繋がるような心境ではなかったようですけど、その交流が少しずつ再び前を向くきっかけに繋がりそうかなと期待を感じさせてくれる物語でしたかね。2021/03/21
まっさん
27
★★ 当初購入予定ではなかったものの、発売前の試読の感触が良かったので購入した作品。タイムラインを見ている感じでは正直絶賛系の評価を見掛けなかったので少し不安だったが、個人的にもそこまで惹かれるものはなかったなかぁというのが正直な気持ち。まず初めに言いたいのがこの作品は決してラブコメでは無いということ。どちらかというと青春群像劇色がかなり強い作品であり、恋愛模様は描かれているもののコメディ要素はほとんど皆無に近かったので、このタイトルを読んでラブコメを期待して読んだ人はまず間違いなく肩透かし感を食ら→2021/04/10
わたー
21
★★★★★とある事情により、新天地で高校デビューを果たした主人公が、スクールカーストトップの恋人にフラれることから始まるラブコメ。ライト文芸寄りの恋愛青春小説といった趣で、作品全体を通してみると落ち着いた印象。だからといって盛り上がりに欠けるというわけではなく、主人公が元恋人との関係に決着をつけるまでを丁寧に描いていて面白い。この時点では、主人公の背中を押しさえしても、どのヒロインともラブコメが進展しているわけではないので、その辺は次回に期待かな。2021/03/24
しぇん
21
彼女にふられてしまったショックから立ち直れない主人公の物語。ラブコメとありますが、あまりコメは無かったきがしますね。主人公のダメージが大きく物語が余り進まないまま続いていきますが思春期に二つもダメージを受けるようなことがあったらしょうがないのかなと。ラブコメはこれからスタートするような気もするので続きでるんですかね?2021/03/21
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