内容説明
ハズレ職を理由に家を追い出され、孤独に生を終えた少女は、子爵家の次女・デイジーとして転生する。だが、今世の職業もハズレの「錬金術師」。怯えるも、今世で待っていたのは家族からの温かい言葉と、真新しい錬金道具!しかも、希少な「鑑定」を持つデイジーにとって、実は天職で…!?国家相手にポーションを売ったり、精霊の加護で楽々素材が集まったり、たまにはパンを作ってのんびりしたり…。チートな錬金術師の明るく楽しい毎日が始まります!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
TAMA
14
男爵家の侍女職業,ハズレなんだろうか?とか思いながら(あ、環境がハズレだったのは確か)。子爵家に転生。トラウマ乗り越えて、今回は周りの協力得られて我が道突き進んでいく。実験途中の鑑定、臨床なしの結果の確定。あったら素敵な能力だと最近の世相見ながらおもった。その上級のレシピ、今作れる人はいないけれどある。誰が残した結果なんだろうとか。なんにしても普通な女の子が家族に精霊に支えられ、お人よしだけど鑑定しながら頑張る気持ちよく読める本でした2021/06/17
T
12
優秀な魔導士を輩出する子爵家の次女・デイジーは、洗礼式で『魔導士』の職が与えられると思っていた。しかし、神から与えられたのは不遇とされる『錬金術師』だった。今後の行く末に怯えるも、家族からの温かい言葉によって前を向く。錬金術師見習いの明るくて楽しい日常譚、開幕。全体的にストレスフリーで物語がサクサク進むので、いろいろと安心しながら読むことができつつ、錬金術でモノを作る過程は試行錯誤する様子が描かれていて楽しく読み進めていました。今回はプロローグといった感じだったので、次巻からどうなっていくのか楽しみです。2021/04/10
虚と紅羽
12
一巻まるまる使っての長いオープニング。壁も山も谷もなく気味が悪いレベルでサクサクとストーリー進んだ。一瞬悩んだ?ような気もするけど何だかねぇ。基本ご都合展開(ベヒーモス戦の緑の精霊王のところとか)で本当になんの障害もなくて、特に面白みもなく読了。 序盤の方で前世の記憶である『意識』が『デイジー』の中から役に立つ知識だけを残して消えるって展開は初めて読んだかも。 自分の作った薬で……と落ち込むわりに、錬金術師として助けると意気込んだ人々が戦死してもそこには触れないのね。というか錬金術師って薬師だったか……?2021/02/13
尚侍
8
とっても面白かった。鑑定スキルを持つ錬金術師というテーマそのものは普遍的ですが、作者の中で世界観がうまく消化できている印象で、話に唐突感がなくきちんと段取りを踏まえた上で話が進んでいくので安心して読んでいられました。また、一人でなんでも解決せずチームで対応しようとする姿勢も良く、うまく役割分担ができているので彼らの今後がどうなるかも楽しみなところ。やや話がさくさく進みすぎかなという印象も受けましたが、アトリエを作ってからが本番ということを考えるとこのペースでいいのかもしれませんね。続きが楽しみです。2021/02/13
524
7
⭐︎6 【親父の背中】この世界で不遇とされている錬金術師としての神託を得た主人公が、スキルを活かして活躍するファンタジーモノ。話としてはよくあるアトリエ系。転生要素もあまり必要ないし、話の展開はかなり早いし、そもそも5歳から描写する必要ある?と懐疑的だった。でも最後のお父さんの哀愁漂う背中のシーンで思わずキてしまった。それだけで成功だったと思う。【お気に入りキャラ:ヘンリー】2022/02/10