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出版社内容情報
「寄越せ――お前たちのボスを」全スパイ養成学校のトップ6で編成された機関―鳳―はボス不在という問題を抱えていた。そこで目をつけたのは凄腕のスパイ、クラウスだった。チーム―灯―に崩壊の危機が訪れる――!
内容説明
死亡率九割を超える“不可能任務”に挑む機関‐灯‐。ボスであるクラウスが選抜したメンバーは、スパイ育成学校では落ちこぼれのレッテルを貼られた少女たち。苦難を幾度もくぐり抜け、着々と実力をつけた彼女らは強い絆で結ばれていた。一方、全スパイ養成学校のトップ6で編成された機関‐鳳‐は“ボスが不在”という大きな問題を抱えていた。優秀な組織には優秀なボスを。そこで目をつけたのはクラウスだった。『寄越せ―お前たちのボスを』強引ながらも合理的な判断にクラウスも同意し、交渉は成立してしまう。チーム‐灯‐に崩壊が訪れようとしていた…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
cinos
79
クラウスを賭けてのエリートスパイと、落ちこぼれスパイの対決。落ちこぼれは落ちこぼれなりのチームでの戦いで対抗しますが。不幸のエルナの秘密には驚きましたが、それ以上にこの結末は衝撃的でした。さらに次回予告は、ちょっと嫌な感じです。2021/06/06
雪紫
61
セカンドシーズン開幕。まさかのクラウス争奪戦である。ちょっとみなさま、任務よりそっちにかまけてません。といささかコミカルながらもお互いのチームとして、スパイとして譲れない矜持が垣間見える(グレーテさん、そりゃ気合入らない訳ないよな。その分早めに打倒されたが)。今回どんでん返しは何処に仕掛けてるんだ。と警戒しながらも、そこか。そこでそう来るのか。から一気に引き込まれたよ・・・って、何よこれ。ある意味ここまで取っといたのは正解だった?それともセカンドシーズン終わった時にまとめて読むべきだった?何よ、これ。2022/05/31
よっち
59
ボス不在という問題を抱えていた全スパイ養成学校のトップ6で編成された機関「鳳」。彼らが凄腕のスパイ・クラウスに目をつけ、チーム灯に崩壊の危機が訪れる第五弾。養成学校卒業相当と太鼓判を押されたのに、なぜか任務ではうまく行かない彼女たちの前に現れたエリート集団。今回はクラウスを賭けてチーム鳳と争う展開で、エルナのエピソードがクローズアップされつつ、不格好ながらも諦めが悪い彼女たちの絆が光っていましたけど、いい感じにまとまったなと思いながら読んでいた分、最後の報告が衝撃的でした。これは続巻の展開が気になります。2021/07/08
オセロ
44
セカンドシーズンはクラウスとの特訓で成長しているハズなのに、なかなか任務が上手くいかない落ちこぼれの少女達で構成された『灯』と、ボス不在にも関わらず不可能任務をこなすエリート達で構成された『鳳』によるクラウス争奪戦という波乱の幕開け。 クラウス争奪戦はメンバーそれぞれの活躍が見られる一方で、明らかになるエルナが“愚人”たる所以と不幸体質の真実には考えさせられるものがありましたね。クラウス争奪戦も収まるところに収まりめでたしめでたし、かと思いきやラストに衝撃の展開が待っていて、今後の展開が楽しみな“の”!2021/05/20
星野流人
36
小国・龍沖を舞台に、落ちこぼれ集団『灯』と、同期のエリートチーム『鳳』がクラウスを賭けて激突。それぞれ養成学校時代にコンプレックスを抱えている面々なだけに、エリート集団に一泡吹かせてやろうという展開は熱く、楽しく読ませてもらいました。見どころはやはり、クラウス絡みなら普段以上に奮起してしまうグレーテと、リリィの根性、そして本筋とあまり関係ないところで大活躍してしまうアネット、あたりでしょうか。もちろんこの作品らしい驚き展開もあり、今回もすごくおもしろかったです。2024/11/18