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内容説明
暗殺者『屍』ミッション達成後、四人の少女が失踪した。選抜組のティア・モニカ・エルナ・アネット。クラウスは、リリィを引き連れて行方を追う。遡ること四日前、四人の少女は休暇を満喫していた。記憶喪失で出自不明の少女―アネットが無邪気にはしゃぐ中、彼女たちはある人物と出会う。それはアネットの母。感動の再会に盛り上がる一同。しかし、それはチームを分断する残酷な運命のはじまりで…『戦慄するような邪悪を感じるんだ』『真の邪悪とは常に善人の顔をしている』『存在自体が間違っている圧倒的な悪だ』チーム最大の危機に、クラウスは間に合うことができるのか。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海猫
140
シリーズ第3弾にして絶好調の面白さ。テンポ良く読みやすく、アクションあり、異能バトルありでエンターテイメント性が高い。それ以上に心理戦や駆け引きといった「騙しあい」が緊張感あって、読ませる。この「騙しあい」は作中の登場人物がやっているだけではなく、著者が読者に、仕掛けてきているものでもある。3冊目なので警戒しながら読むものの、またしても予想の上をいかれた。趣向の凝りようが、凄い。スパイ少女たちのキャラも把握出来てきたし、次巻が全員集合の集大成ときては、今から楽しみ。ファーストシーズンの終幕を、見届けよう。2020/08/24
海月
77
体調不良で休息ということで久々に1日でラノベ読めました(笑)2巻のほぼ同軸プラスαなので立て続けに読めたのはよかったです☆ 今回のは久々に文章だけでクスッとさせられましたしまさかの伏線そこかい!っと相変わらず極上な作品です。親子よりも強い絆ってあるのかもしれない。ってか親次第ではあると思うけどね…。2022/01/31
雪紫
60
9巻、アネット巻再びの前に再読。やっぱりファーストシーズンはこの巻一番好きだわ。アネット関連やモニカの好きなひとわかった後に読むと色々ほくそ笑むことが。実際あれ覚えてるのに改めて読むと「あー、やばっ。」アニメのペースだと確実にやってくれるだろうし、今からどう再現するか楽しみ。2023/01/20
よっち
55
任務から帰還したリリィたちが知る選別組の少女たち4人の失踪。暗殺者《屍》の任務後、選抜組の少女たちが記憶喪失で出自不明の少女・アネットの母と出会う第三弾。ティアやモニカ、アネットといった個性豊かな残留組のキャラもなかなか濃い感じでしたけど、任務後に遭遇したアネットの母と遭遇したことで直面する方針の食い違いと対立、それを乗り越えての共闘はなかなか良かったですね。それにしても彼女もまたアレでしたけど…アネットの際立ったインパクトが最後に全て持って行った感がありますね。チーム灯が全員で挑む作戦行動も楽しみです。2020/09/26
まるぼろ
50
前巻ラストにて選抜組四人が失踪した事が明らかになる四日前、任務を終えて休暇を満喫していた四人の前に現れた人物は…、そしてクラウスもリリィを引き連れて行方を追うが…というお話です。三冊目ともなるとそう簡単に騙されてやるもんかと警戒しながら読んでいたのですが、最後の「お母さん」関連でやはり騙されてしまいました…w 成程、…がお母さんと聞くと今巻でのスパイとしてはどうかとしても、選抜チームを纏め上げた彼女らしい表現だなと思えました。そして次巻はいよいよ「灯」全員での作戦行動、どんな話になるのか楽しみです。2020/09/09