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出版社内容情報
今日から明日へ。ぼくたちは「さよなら」の轍を残して往く。
内容説明
滅びかけた異世界で、ケースケとニトの旅は続いていた。それぞれの“探し物”のためまずは地図を探して、二人はこの世界の人々が信仰する「聖女さま」を奉る聖堂がある廃村に辿り着く。その周辺に暮らす生き残りの人々と関わるうちに、彼ら彼女らが皆何かしらの痛みを抱えていることを知った二人は、そこで出会った届け屋を営む獣人の少女・シャロルの“探し物”を手伝いながら、生き残った人々に笑顔や希望を与えるため、村に伝わる灯花祭という「聖女さま」への感謝を表す祭を復興させようと奔走するのだが…?心温まる、異世界ロードムービーファンタジー続編が登場!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星野流人
42
めちゃくちゃ好きなお話でした……。今回ニトとケースケが訪れたのはとある廃村で、そこに暮らす数少ない人々との交流の物語になります。それぞれ別々の人生を歩んでいるかに見えた住人たちは、実は少しずつ繋がりがあって、1冊の物語の中で全員が関わっているきれいな物語構成でした……。ゆっくりと進んでいく物語は滅び行く世界だからこそのペースで、その寂しさに胸を打たれると同時、希望を抱くことのできるやさしい物語にも感動しました。派手さの無い異世界モノですが、丁寧に紡がれるやさしい物語はとても好きです。2022/02/23
ツバサ
23
物語は暖かくて、文章は優しく。とても読み心地の良い作品です。出会いと別れを繰り返していくのがどれだけ貴重なことか。ニトの嫉妬は可愛いです。2020/06/21
ナギ
20
滅びかけた異世界のお話の第二巻です。苦労して書かれたのか少し違和感も感じました(前巻のような初めて会う人への警戒心が全くなくなっている)が、ある廃村で抱えている家族の問題や小説家の苦悩を解決に導くお話になっております。ニトとケースケの掛け合いは深くなっていっており今後が楽しみですね。新キャラはレギュラーにはならないのかな?と思いながら見てました。ゲストキャラも多くなくお話もわかりやすいのでスッと頭に入ってきます。小説を一番に渡してあげて欲しかったです。次はどんな場所なのか?人の多い街とかを見てみたいです。2021/01/11
あっちゃん
20
優しい雰囲気のロードムービー異世界バージョン(笑)途中チラリと話があがったのは、前シリーズの人の事?きっと読んでればニヤリとしただろうなぁ( ̄▽ ̄)2020/10/25
た〜
20
スマホを手放す話。主人公とメインヒロイン、彼らとともに巻頭カラーを飾るゲストヒロインが脇役で、彼らが出会った人々が主役でした。使用時以外時間停止していても流石に充電手段なしでは厳しいのではないでしょうか2020/06/28