出版社内容情報
安倍晴明の師匠・光栄、三大怨霊に挑む!?
【京に現れた“在原業平”を名乗る法師陰陽師。三大怨霊に関わる企みに気づいた光栄は――?】
陰陽師たちが畏れる男・賀茂光栄(かものみつよし)。彼は年齢不詳の美青年で、安倍晴明(あべのせいめい)の師でもある。
幼なじみの歌人・藤原為頼(ふじわらのためより)や晴明とともに都に平穏を取り戻したものの、次なるあやしき影はすでに“在原業平”を名乗る法師陰陽師としてうごめいていた。
光栄は、後の世に三大怨霊と呼ばれる“早良親王”へと手を伸ばす“業平”の企みに気づくが、為頼と天皇の妃・中宮も思いがけない事件に巻き込まれていき……?
晴明の歴史に隠れた師匠・光栄の、語られなかった平安秘伝第3弾、これより開宴――!
内容説明
陰陽師たちが畏れる男・賀茂光栄。彼は年齢不詳の美青年で、安倍晴明の師でもある。幼なじみの歌人・藤原為頼や晴明とともに都に平穏を取り戻したものの、次なるあやしき影はすでに“在原業平”を名乗る法師陰陽師としてうごめいていた。光栄は、後の世に三大怨霊と呼ばれる“早良親王”へと手を伸ばす“業平”の企みに気づくが、為頼と天皇の妃・中宮も思いがけない事件に巻き込まれていき…?晴明の歴史に隠れた師匠・光栄の、語られなかった平安秘伝第3弾、これより開宴―!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はつばあば
46
う~ん、三大怨霊のうちまだもう一つが残っています。まだ続くってことでしょうか。それなら紙本を購入しとけば良かったかな。いやいや先のことは置いといて(^^;。3巻目になっても光栄にメロメロの為頼が可愛いです。BLの範疇に入りたいのでしょうがあまりにも神々しい光栄に手も出せず・・作者さんに失礼かな(#^^#)。中宮・・これまた悩ましい存在です。皇室に関わることはむやみな事は申せません。ですけれど天皇家を辱めることの無いよう、巷の噂になるような言動はお控えになった方が、と下々の者が心配することの無きよう御配慮を2021/01/24
あゆみ
28
★★★★★ 人徳者の鑑のような光栄も、お人好しな為頼も、光栄を師匠として敬う安倍晴明や蘆屋道満も、登場人物が魅力的なこのシリーズ、大好き!気高い心の持ち主である安子、お茶目なところもあってかわいい素敵な人でお気に入りの登場人物だったので切ない。歴史に隠れた光栄の平安秘伝、もっともっと読みたい!2019/11/13
よっしー
21
在原業平に早良親王。怨霊と言われる人々が出てきましたが、こうも都合の良いように使われる彼らはどのように感じてるのか…と、要らぬ心配ごとが頭を過りました(笑 晴明と道満の関係は相変わらずですが、これは喧嘩するほどなんとやら…の関係ですね。為頼から光栄への一途すぎる愛情表現も微笑ましいです。中宮様の件で少し切ないラストでしたが…これは続編は出るのかな?気長に待とうと思います。2022/04/21
ううち
12
第3弾。神のごとく美しい光栄と、それを天然無自覚にさらりとほめる為頼のコンビが可愛らしい。 小さい中宮さま(!)と連れだって歩く為頼が微笑ましくて、為頼はいいヤツだなとうれしくなりました。 陰陽道って暦とか占いとか呪詛とかがクローズアップされているけど、人の心や神仏を敬う気持ちをなにより大切にしていたのだなと感じました。2021/02/24
すがはら
9
平安の政争恐いわー。菅原道真のたたりが信じられてたように、早良親王も、たたって当然と思われてたような、皆の目にも明らかな理不尽があったわけで。光栄が有力者との個人的なつながりを避けるのも道理ではあるのかもしれません。今回は道満の出番が少なかったのが残念。今回も為頼が光栄の美貌に感心する場面が繰り返されました。真正面から何度も称賛されて、当惑を越して赤面し始めた光栄。陰陽師は心を平静に保たなければ魔に付け入られるって何度も説明されてるのに為頼。為頼が光栄に無自覚に試練を与えている模様。続きは出ないのかな。2025/07/05