富士見ファンタジア文庫 撃ち抜かれた戦場は、そこで消えていろ〈３〉弾丸魔法とゴースト・プログラム

上川 景【著】

ＫＡＤＯＫＡＷＡ（2019/08発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 260p／高さ 15cm
• 商品コード 9784040733067
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

内容説明

再編成された世界は、西の第二世代エクセリアが猛威を振るう凄惨な戦場へと変わり果てていた。レインたちは戸惑いながらも、亡霊の鍵を握る者“カイセイ”の手掛かりを調べ始める。一方、レインの親友アスリーもまた、偶然“悪魔の弾丸”を使用して以来、一人思い悩んでいた。消滅した人物、度重なる世界の変動、異変はどこか大切な人と繋がっているようで―。やがて彼女は、亡霊エアに問う。「あなたは―レインと何をしているの」悪魔の秘密に近づいた少女が、下した決断とは―。兵士たちの運命が動き出す、ＳＦミリタリックファンタジー、転換点。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[よっち]

再編成された結果、西の第二世代エクセリアが猛威を振るう凄惨な戦場へと変わり果てた世界。レインたちは戸惑いながらも亡霊の鍵を握る者カイセイの手掛かりを調べ始め、アスリーもまた悪魔の弾丸に思い悩む第三弾。重要人物を消して結果的により悪化した戦況。キーマンを調べるレインとエアの行動に疑念を抱くアスリー。目の前で悲劇を目撃したがゆえに悪魔の弾丸をなかなか許容できなくて、レインとエアに対する複雑な想いも相まって、仕方なかったと感じつつもこういう構図になるしかなかったんですかね…どういう決着を迎えるのか続巻に期待。

2019/08/20

[レリナ]

レイン達は亡霊の鍵を握る人物カイセイと接触。敵国との戦いが激化する中、一人アスリーは思い悩む。今回話が大きく動き始め、アスリーがどんな行動を起こしていくのか、かなり気になっていたが、案の定の展開。この話の引きで次巻はずるいよ。新しい亡霊は出てこない中で、メインとなる話が動いた感じかな。アスリーがここまでの行動に出たのは正直予想外。これどんな結末になっていくのか、ドキドキする。レインが選択するのは果たして。これは気持ちのいい話の展開にはならない予感がする。カイセイ以上にアスリーが気になるよ。次巻に期待。

2019/09/28

[まっさん]

★★ 初っ端から前巻の引きでのアスリーとのやり取りについて全く触れられれてなくて驚いた。レインに関してはもう…普通あのやり取りで気付くべきだろうし、多少の違和感を感じたならエアに報告くらいするべきじゃないのか…？結局拗れに拗れて取り返しのつかない事態にまで発展してしまったが、物語はここからどう展開されていくのか。ただあとがき的に若干打ち切り説があるのと個人的にあと二巻くらいで終わるならまだしもまだまだ続いていくなら次巻はもういいかな〜と思っている。

2019/11/06

[まるぼろ]

急転直下の第三巻、再編成された世界で西国に奪取された第二世代エクセリアの｢尖刃型｣が猛威を奮っている中で、レインとエア、それにアスリーとの間に決定的な出来事が起こってしまうお話です。まぁ後書きにある通りにめぐり合わせが悪かったとしか言い様のない今巻の内容でしたが、どうしてこうなってしまったのかと思わずには要られない話ではありました。そしてそれ以上に不気味な存在であるのがカイセイですが、彼の思惑もまた謎のままですね…。次巻でアスリーに連れ去られたレインがどんな行動を起こすのか、色々と気になります。

2019/09/07

[ツバサ]

ついにアスリーの心が悲鳴を上げる。もうどうしようもないところまで、落ちていく。こうするしかないとは言え、次巻に続くはずるい。その分、アスリーの気持ちをしっかり描写し尽くしていた。

2019/08/22