出版社内容情報
高校生の康樹が偶然入った古びた本屋「佐倉書店」。店長の藍子さんは素直でお人よしで、書店の経営は赤字続き! 康樹はそんな彼女を助けるうちに、まったく恋愛対象外だった藍子さんが気になりだして……。
内容説明
寂れた佇まいの「佐倉書店」。偶然書店に入った康樹はそこで、しつこく珈琲を勧めてくる最高に野暮ったい女性、藍子に出会う。佐倉書店の店長だという藍子は万引き犯も見逃してしまう程のお人よし。加えて書店は常連客しかおらず、赤字続き!誰にでも優しく、のほほんとしている藍子を見かねて、康樹は何度も彼女を助けることに。そのうちに、康樹は狭い範囲でひっそりと生きる彼女を、ひらけた世界に連れ出したいと考えるようになって―。小さな謎解きと、切なさがはじける青春初恋小説、全4編。
著者等紹介
浅名ゆうな[アサナユウナ]
長野県出身。『男装少女は騎士を目指す!』(KADOKAWA)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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三代目 びあだいまおう
261
祖父の残した書店を継いだ藍子さん。服装も体型も眼鏡も佇まいもどこか野暮ったい。極端にパーソナルスペースが狭くしかもオタク。裏表紙の『小さな謎解きと、切なさがはじける青春初恋小説』にふさわしいヒロインとは思えない。なのにお人好しというか無垢というか、可愛らしくて放っておけない!鈍感高校生が好きになるのもわかる。わかるけど、幼馴染の美少女リカちゃんはどうなの?可哀想すぎてそっちの方が気になって!そうそう、帯の『読めばきっと読書と恋がしたくなる』って言葉おかしくないか(笑) 読んでる時点で読書してるって‼️🙇2020/05/21
佐島楓
59
主人公の康樹が上から目線(ツンデレ?)で好きになれなかったし、藍子さんの思い入れのある書店を改装して集客を試みるという視点に思いやりがないように感じられた。藍子さんもまっすぐすぎて難しそうなキャラだ。ミステリ……ではないだろうし、恋愛といっても未満レベル? これからどういう方向の物語になっていくのか。2019/08/17
coco夏ko10角
25
高校生・康樹がたまたま寄った佐倉書店、そこにはやぼったい店長の藍子さんがいて…。常連のおじいちゃんたちのキャラいい。もうなんか幼馴染のリカが不憫すぎてのぉ…。バレンタインには毎年チョコあげててこれですよ、このにぶちんが!これシリーズ化して3冊くらいで色々どうにかなるならいいけど、これ1冊なら書店のことも恋愛のこともなんか中途半端というか…。2020/12/04
まるぼろ
21
写真共有サイトで「ツキ」というユーザー名で有名なものの平凡な生活をしたいと思っている若松康樹は、ある時ふとした事で訪れた佐倉書店に徐々に常連客として通うようになるが…と言うお話です。本が中心と言うよりは人柄が中心と言った感じの内容でしたが、そう言った意味では面白かったと思いました。距離感が近い様で実は遠い藍子さんと、そんな彼女の力になってあげたいと思う様になる康樹との関係が徐々に近づいていくのは良かったかな、と。そういう意味でもリカは不憫でしたけどね…w→2020/01/15
ホシナーたかはし
16
一時間もあれば読めてしまう、みんなの仕事、本屋再生計画中途半端。藍子さんが美人でもナイスバディでも無い表現を書く必要があるのは最初だけで、あとは各章のとば口にちらっと書けばそれで良いのでは?何度も繰り返して書いてあるのと、幼馴染のリカと彼女の思いに気づかない康樹がテンプレ過ぎて食傷気味。リカが康樹にフラれ、康樹が藍子さんにフラれる展開なら、続き読んでみたい。2019/08/29