出版社内容情報
アンデッド族の中でも、最弱のモンスターと言われている「スケルトン」。何も考えることのないモンスターである彼は、何気なく、毎日のように洞窟の中から月を見上げていた。ある日、いつものように月を見上げていると、彼は一言声を漏らした。
『 …… 』そのスケルトンは、その日から考えることを覚え、喋り、自分の考えに従って生きるようになる。既に終わりの決まった骸骨と、その周りの人々が織りなす悲哀と優しさに満ち溢れた人間模様と冒険。そして先にある世界とは? 見た目が骸骨な、最弱モンスターのスケルトンが、強くなりながら美しいものや、人間と触れ合い、絶景スポットを巡る、いまだかつてない美しく、優しいロードムービー・ファンタジー。
内容説明
勇者とは、この月よりも美しいのだろうか。骸骨は“月の女神”を胸に、ひとり旅を続ける。最弱モンスターの“スケルトン”は、洞窟の中から毎夜青い月を見上げるうちに、いつしか意志を手にした。あてなき旅に出た孤高のモンスターは、たどり着いた先々で、人の優しさを知り、喜び、怒り、絶望し、そして戦う―。人間に憧れる不器用な骸骨が、旅の出会いの中で、次第に「強さ」と「心」を獲得していく姿を追う、いまだかつてない美しい世界を巡る旅の物語。ドラゴンブック新世代ファンタジー小説コンテスト特別賞受賞作。
著者等紹介
アルファル[アルファル]
2018年、『スケルトンは月を見た』で「ドラゴンブック新世代ファンタジー小説コンテスト」特別賞を受賞。’19年、書籍デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。