出版社内容情報
異世界の料理人として評判が高まる栞に、王宮から晩餐会に料理を数品供して欲しいという依頼が舞い込む。当日、トラウマからろくに食事ができない隣国の王太子と出会った栞は、彼のためにある提案をして……!?
内容説明
異世界の料理人として、迷宮都市のみならず各国に評判が広まりつつある栞。そんな彼女に、国賓をもてなす晩餐会で料理を数品供して欲しいという依頼が舞い込む。訪れた王宮で、毒殺されかけたトラウマからろくに食事ができない隣国の王太子と出会った栞は、彼のためにある提案をして…!?栞の弟子、リアが出かけた「大迷宮きのこ狩りツアー」の顛末や、思い出の味を巡るエピソードも収録の第2巻!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
瀧ながれ
19
ヒロインと二人の弟子が、それぞれ単独で活動する時間が長かった第2巻。キノコを獲り(採り、ではなく)に迷宮探索をするリアの話の新鮮さが、いいアクセントになっていた。師匠を自慢しまくるリアがかわいいと思う。終わらないガールズトークもかわいいです。でもご一緒するのはちょっとキツイかなー(苦笑)。ドラゴンの肉の話もおもしろかった。そんなものがフツーにメニューに載っているので、竜人種の客が複雑な心境になる、という一行が、妙にツボにはまりました。2021/06/07
TAMA
11
絞りの口金、モノじゃなくて技術を貰う。いいなあと思いました。カイン君のために弟君も料理人も応援する。世界を開いてくれた人に執着してしまうこともあることだねえ。わかるけれど、その保護者はとっても怖い。キノコ採りの友達も。「差別と謙譲はよく似ている」になるほど。殿下もそうかなー。忘れ去られたイーリスに自分も全く意識が言ってなくて一緒に「あっ」と思った。不憫な子。2019/11/20
ゆり
11
二巻目もとても楽しかったです!栞の作る異世界食材メニューはどれも美味しそうだし異世界アレンジはわくわくするし双子達もマクシミリアン殿下も好き。リアとリズのきのこ狩りツアーの一日のきらきら貴重な感じがよく伝わってきました。ソルベのわけっこたくさんの味が楽しめていいよね!栞さんと殿下の微妙な関係がくすぐったく、進展してほしいようなこのままでいてほしいような。森村さんの過去にじわりと目頭が熱くなりました。麻耶さんのお話とのささやかなリンクも良かった。2019/08/08
ちいたけ
3
カインのバカ。そんで、あのキノコに会ってみたい。2019/07/22
ちゃか
1
栞の弟子であるリアとディナンの双子。2人とも師匠を慕っているし、自分にできることをやろうと頑張る気概もあるして、良い関係を築けているのが良いですね。 レシピを継いで、いつか誰かに伝えてくれればそれは失われない。そういう継承の概念、好きなんですよねぇ。 2022/03/03