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出版社内容情報
生徒会長選挙が迫る中、瑠奈の無茶ぶりで慌ただしい日々を送る凛太朗。取り戻した日常、しかしそこに那雪の姿はなく……。そしてついに始まる四至宝探索クエスト。凛太朗たちは聖杯の試練へ挑むことになり――。
内容説明
「ごめんね…凛太朗君…私…約束…守れなかった…」魔人の力を引き出し覚醒したことで、瑠奈に振り回される賑やかで騒がしくもどこか心地よい日常を取り戻した凛太朗だったが、その代償によって那雪は世界から消失してしまったことを知る。彼女を救い出す唯一の方法は聖杯を手にすること。しかし伝説時代のアーサー王すら手に入らなかった聖杯の探索は、凛太朗たちの想像も超えた困難なもので―。「私が、貴方を家臣にするのに相応しい、世界一の王になれるってこと…貴方に証明するわ」聖杯を巡りすれ違う想いはアーサー王とマーリンの命を懸けた決闘にまで発展してしまい!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
31
魔人の力を引き出し覚醒したことで、心地よい日常を取り戻した凛太朗。その代償として世界から消失してしまった那雪を救うため聖杯の探索に挑む第四弾。相変わらずな瑠奈のクズさと部下をこき使うブラック企業っぷりには苦笑いでしたけど、凛太朗と瑠奈の主従関係だけでなく、これまでひたすら振り回され役だった最弱の騎士ケイ卿的にもひとつのターニングポイントになった聖杯探しでは、圧倒的正ヒロイン感がある那雪にも簡単には負けない瑠奈の成長を感じました。他の聖遺物を巡る動向や我道をゆく彼の行方も気になりますし今後の展開に期待です。2019/08/20
むっきゅー
23
二人のヒロイン瑠奈と那雪。過去の繋がりがすべて明らかになった今巻、物語の核心に迫る「転」といった位置付けなのかな。魔人の力を得た凛太郎だったが、その代わりに失った那雪を生き返らせるため聖杯探索に挑む。しかし、聖杯の本質から、凛太郎では永遠に奪取不可能だねー。見処は最弱騎士のケイ卿の活躍と、瑠奈の恋愛感情。表紙誰かと思ったらケイ卿だったのかー。そして凛太郎と那雪の前世からの関係に果敢に挑む瑠奈ちゃんかわいい。話は今巻で終わらなかったので、次巻に続くのか。2019/09/04
真白優樹
9
凛太郎の覚醒により那雪の存在が消失してしまう中、彼女を取り戻す為聖杯の獲得を目指す今巻。―――求めよ彼女を、その純粋なる心のままに。那雪、そしてケイに焦点も当たる、超高難易度である聖杯獲得の試練へ挑む今巻。人を試し嘲笑うかのような試練に凛太郎が人として吠え、瑠奈がその背を支える王として悲しみを知った事かと蹴飛ばし高らかに理想を唱える、各人の絆が深まる熱さと迸るようなエネルギーに満ちた巻である。幾つもの過去と決別し進む未来、その前に魔神は立ち離れる絆。果たして戦いの行方とは。 次巻も須らく期待である。2019/08/27
椎名
8
限りなく真ヒロインに近い那雪奪還イベントを自らの絆イベントに昇華してしまう瑠奈には叶わんな。凛太郎の人間らしい部分も見れ、いい一冊でした。瑠奈を見ていると、単純な武力や強さといったものは関係なく、王が王たり得る理由がよくわかる。2019/08/26
HANA
7
覚醒。聖杯って色んな作品で出てくるけれど今回のはなかなかえぐい。そんな中最弱の騎士がここまで活躍してくれるとは。かなり良かった。2019/11/04