出版社内容情報
杏南は祖父亡き後、開かずの間だった部屋の鍵を手に入れる。扉を開けたら「ヒトの匂いがする」と自称ぬらりひょんの美少年が現れて――!? あやかしの医師を目指す少女とあやかしたちの笑って泣ける、優しい物語。
内容説明
大好きだった祖父が亡くなり、杏南は遺された屋敷を整理していた。生前は入ることが禁じられていた“開かずの間”を開くと、中にいたのは美少年のぬらりひょん!さらにしゃべるしゃれこうべも出てきて、聞けば祖父は「もののけの医師」として、人外たちに慕われていたらしい。傷ついた烏天狗を拾ったことがきっかけで、杏南も祖父の手記を見ながら、もののけの医師をはじめる。けれど烏天狗は「人間の手助けなど必要ない」と杏南の手当てを拒絶して…!?トラブルだらけのもののけの医師、本日開店!
著者等紹介
河合ゆうみ[カワイユウミ]
第8回ビーンズ小説大賞読者賞を受賞し『花は桜よりも華のごとく』(角川ビーンズ文庫)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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まるぼろ
17
駅前のデパートでバイト中の新見安南は亡き祖父の屋敷で風通しと遺品の整理をしていた所、ふとした事で立ち入りを禁じられていた「開かずの間」に入ってしまい…と言うお話です。もののけの医師の方よりデパートでの「九番」への対応の方が印象に残りがちでしたが、面白かったです。ガイのやらかした事は割と酷い物がありましたが、その顛末も含めて面白かったかと。もののけの医師としてやっていく決意をした安南ですが、安南とクロと木瀬くんとの関係や屋敷の他のもののけの事など気になる事も多いのでぜひ続刊してほしいと思いました。2019/06/27
PAO
13
「新しい『もののけ医師』の腕は、この烏天狗が保証するぞ」…敬愛する亡き祖父の家を整理していた杏南が思いもかけず引き継いでしまった『もののけ医師』。美少年ぬらりひょん、お洒落なしゃれこうべ、傷ついた烏天狗…もののけに囲まれ暮らす羽目になった杏南のお話。とはいえ百貨店の接客の話が半分くらいを占め、その点では同じ作者の『シンデレラの宝石店』と共通していて接客業への思い入れの強さがうかがえます。突っ込みどころはいろいろありますがまあそれでも何となく読まされてしまうのは主人公とこの作者の良いところでしょうか…。2024/09/01
ばんび
9
続きがあったら読みたいな。 やさしいもののけ2021/01/05
にゃうぴょん
9
美少年なぬらりひょんがおじいちゃん言葉を使っていてギャップが可愛いです。お寺の息子木瀬くんと烏天狗のクロさんとの関係が気になるので続きが読みたいです。2020/06/27
sunzyu
4
おじいちゃん子な主人公・杏南が亡くなった祖父の家に荷物を取りに行った所からもののけ達との交流が始まるハートフルな物語。 デパートでバイトしながら九番案件をばっさばっさと切る頼りになる彼女は身長が低いことがコンプレックス。そんな彼女はぬらりょん達から祖父が「もののけのお医者さん」をしていたことを知り、跡を継ぐことを決意するも事件が!みたいな話です。デパートなどの接客業や主婦の伝達のあるあるが込められていて面白い。料理のできる寺男子もなかなかの個性が光る。クロさんが一番好きです。取っつき易く続きが読みたい。2020/01/10
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- 和書
- らくにシミ、シワを治す本