出版社内容情報
明花が住む街では、慈善活動が脚光を浴び「赤猫」という義賊が噂となっていた。時を同じくして、次期皇帝の紫旗・花嫁候補を巡り事件が勃発。明花は花嫁試験に潜入し悪徒をあぶり出そうとするが――!?
内容説明
皇族と仙人の血を継ぎ、絶世の美貌と最強の腕力を持つ華仙公主・明花。彼女が住む街ではとある義賊が街中の噂。何でも“招福赤猫”と書かれた札を軒先に貼ると銭が撒かれるらしく、童までもが札を配っていた。時を同じくして、明花と血を分かつ次期皇帝・紫旗の花嫁候補を巡り事件が勃発。明花は花嫁試験に潜入し、悪徒をあぶり出そうとするが、どうやらあの義賊も関わりがあるようで―!?花嫁衣装を身に纏い、華麗に悪漢を撃砕!?腹黒宰相の伯慶との距離も近づく(?)心躍る第二巻!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
るぴん
32
シリーズ2作目。皇太子紫旗の妃選びに沸く街で、赤猫と呼ばれる義賊による事件が多発。妃選抜にも絡んできて、明花と宰相伯慶は再び手を組む。前回謎のままだった明花と紫旗の関係が分かって、ちょっとすっきり。相変わらず明花と伯慶のロマンスは全く期待できないけれど、相棒として息は合ってきた感じ。登場した時の香春はあまり好きになれなかったけれど、最後まで読めば頭が良くてとてもいい子だった。続けて3巻を読もう。2021/02/17
よっち
31
各地で宮女試験が始まる中、千州では義賊が街中の噂で招福赤猫が大流行。次期皇帝・紫旗の花嫁候補を巡る事件が勃発し、皇族と仙人の血を継ぐ華仙公主・明花が事件解決に乗り出す第二弾。宮女試験を巡る様々な因縁と義賊・赤猫をきっかけに悪化する治安。明らかになってゆく背後関係と、事件解決のため花嫁試験に潜入する明花。明花の周辺関係も徐々に明らかになってきて、紫旗を皇帝に就けるためにコンビを組む彼女と腹黒宰相・伯慶の絶妙な相棒感がとてもいい感じで好みです。紫旗と未来の皇后の出会いもあったりでまた続巻が読みたい作品ですね。2019/04/23
あゆみ
27
★★★★☆ 皇族と仙人の血を継ぎ絶世の美貌と最強の腕力を持つ明花、明花の腹心の部下の照柯、警護団団長の叔賢、エリート宰相で呪詛探知犬の伯慶、登場人物をもっと掘り下げて描写してほしい。仙道士のことや謎が多くモヤモヤしたままなのが惜しい。クンクンと鼻を動かして呪詛を探す伯慶と、「でかしたぞ、犬!」「よし、行け!犬!」と伯慶を犬扱いする明花の関係はおもしろい!2019/03/20
豆乳くま
12
シリーズ第2弾。全巻で紫旗の後宮の二夫人が呪詛騒ぎで2人とも脱落。新たな宮女試験に明花が紛れ込んで、伯慶のド肝を抜いたところから始まり、早々に興味をかき立てられる憎いストーリー。宮女試験の少し前、明花のお膝元佳門で義賊騒動が持ち上がり複雑に絡んだ糸が宮女試験に繋がり…。明花と紫旗の関係性や秘密が少しづつ詳らかにされました。未来の皇后になろう貴人に義賊騒動で助けた娘が選ばれ、明花も一安心でしょうね。2021/08/09
まいさん
7
絶世の美貌と最強の腕力を持つ華仙公主・明花と基照国の宰相・伯慶が、次期皇帝・紫旗の花嫁候補を巡る事件を解決する。同じ半仙の明花と紫旗が生まれた経緯や仙人についてなど、少しずつ明らかになってきた。明花と伯慶のコンビも息が合ってきたか? 2019/04/24