出版社内容情報
敵対する司馬氏は消えたが、梅花がいなくなったことで後宮の規律は乱れ、小玉の負担は増大していた。真桂と紅燕が小玉を支えるが、反小玉の動きを見せる妃嬪も出てきている。そんな中、鳳に関するある噂が届き――?
内容説明
司馬氏の追放、思わぬ形で告げられた鳳の死―。また、小玉を支えていた梅花までいなくなったことで後宮の規律は乱れ、皇后の負担は増していた。そんな小玉を支えたのは、彼女に親愛を示す紅燕と真桂だった。しかし、実子でない鴻が立太子すると、小玉に反旗を翻す妃嬪が出現。さらに鳳に関するある噂が後宮にまで届き―?「この後宮で、初めて友を得ました」後宮は小玉の敵となるのか、味方となるのか。文林から離れない決意をした小玉が新たな絆を紡ぐ新章開幕!
著者等紹介
雪村花菜[ユキムラカナ]
2014年、第二回富士見ラノベ文芸大賞にて、応募作『生生流転』が金賞受賞。改題及び改稿した『紅霞後宮物語』で作家デビューを果たす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あっか
76
再読。第二部スタート巻。大きな山場はないけれど嵐の前の静けさというか、後宮モノらしさが出てるというか。女同士のあれこれが見所の1つでもあります。ちょっとずつ小玉の勢いがなくなっているような、時代の流れ的に少しずつ悪い方向に転がっていってる感じがドキドキする。小玉の文林に対する強い気持ちの発露、可哀想…に対する複雑な気持ち、文林と鴻の関係進展なども印象的。…いや、阿蓮の瞬間移動か!?(違)こんな何回も、有り得ない誤字ってある?笑とつい笑ってしまった^^;2020/07/08
あっか
69
第2章スタート。外伝を挟んだため曖昧な部分もありましたが、今巻からついた登場人物解説と相関図、そしてさり気なくエピソードを思い出させてくれる描き方に救われました!梅花亡き後の後宮のゴタゴタを中心に描かれます。真桂が主役と言っても過言ではない。このシリーズは、軽い口調で思わず笑いが出るほどの時も多いのに、そこまで切り込むか…こっちが痛くなるわ…とまで思わされるほど突っ込む深さが凄いと思う…最後の真実には驚き。ここからどう転がるのか、気になることがいっぱい。2019/02/17
だりあん
50
第二部開幕。第一部の表紙にずっと登場してた旦那に代わって、紅燕と真桂(よね?)あの夫妻のお墓が筋肉の聖地になってた。今回の主役、ほぼ真桂。彼女が小玉を偶像視しなかったことで、小玉が救われた。………文林、そっかーヒゲ欲しかったんか…そーだね、軍に入ったときにもっさりヒゲが生えてたら、いらん苦労を………って、物語始まんないじゃん‼️2019/02/19
さくらさくら
42
これで既刊分は読了。しかし、巻を重ねるごとに小玉さんの勢いが無くなっていって少し淋しい。時代設定的にはもうすぐ40歳ってやっぱり老いを感じる年齢なのかもしれないけど、何だろう?空しい…。2019/04/24
mariann
38
なんだろう…終始小玉が余所余所しい。というか、他人行儀で妃どころか読者の私でさえも一線引かれてしまったかのような疎外感を最後まで感じた。次々と出てくる問題や手元から離れてしまった鴻の事。寂しくてポッカリ風穴が空いた感じ。それで分かったかのような憐れみの言葉。あの人までも。虚しいよなぁ。そして手離さないと決めた文林への本当の感情は何処から来るものなんだろうか。いまいち見えない。大きな問題の一冊丸ごと伏線のような今巻だった。2021/04/22