出版社内容情報
性別を謀ってでも、皇帝を守る――。敵が、彼の姉であろうとも。繁栄と血の雨を齎した前女帝の治世から数年。現皇帝・明宗は傀儡と呼ばれ、国は姉の西安公主派と前女帝派に分かれていた。しかし明宗には秘めた想いがあった。彼が野望を抱く女性・紅琳と出会った時、変革は始まる!
鳥村 居子[トリムラ イコ]
著・文・その他
六七質[ムナシチ]
イラスト
内容説明
身分に関係なく有能な人材を登用し、庚国を発展させた前女帝。その反面、血の粛清は親族にまで及び、それは彼女自身の息子にも向けられた…。生き残った現皇帝・明宗は傀儡と囁かれ、国は前女帝派と明宗の姉・西安公主派に分かれて権力闘争に明け暮れている。しかし明宗は、国を思う熱い心を秘めていた。そんな彼の前に現れた、没落した地方官吏の娘・紅琳。彼女もある野望を胸に、女でありながら身を立てようともがいていた。二人が出逢い偽りを共有した時、国は変革への産声をあげる―!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いぼいのしし
12
主人公が策略をめぐらせ、淡々と遂行し、事が運ぶ。平坦で盛り上がりに欠ける印象だった。主人公も皇帝も、これはという魅力が足りず、ちょっと残念。2019/06/29
紅羽
8
権力闘争で姉に命を狙われる傀儡皇帝と、能力はありながら女性であることで将来を絶たれた少女の後宮モノ。堅くなりがちな政争描写の中にも、ちょっとした甘さがあって悪くはないと思うのですが、最近増えてきた後宮モノの中ではインパクトが少々薄い感じ。今後どう化けるのかに期待します。 2019/01/12
万論
1
紅琳、出来過ぎ。もう少しメンバーに覇気とか男気とかみせて欲しかった。途中なのに次作が無い原因か。2021/06/19
ぽに
1
序盤からどうにも主人公が好きになれず。どうにも違和感がすごい。あらすじは面白そうだったんだけど、残念。2020/10/22
にゃお
1
個人的にはハズレ。皇帝が着ている衣装とか宮廷の組織の仕組みをいちいち細かく書いているのが読みにくい。エンタメ小説なのだから、そこはサラッと書けば良いと思った。あと、話術を得意とする主人公を書くのは難しいんだろうなと思うほどのご都合主義展開でした。2018/11/14