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出版社内容情報
棄界の街での新たな出会い。そこで明らかになる真実にイオリたちは――!?「タビタの胸を揉む」新たな街で棄界人の姉妹に出会ったイオリたち。タビタは姉妹に対抗心を燃やし、イオリに熱烈アプローチ!? そしてユーフェミアは、イオリの背負った罪の真相に、ある決意をするのだが……。
榊 一郎[サカキ イチロウ]
著・文・その他
ニリツ[ニリツ]
イラスト
内容説明
「美味しいご飯が作れるのは、いい嫁の条件なんだよ?」新たな街でイオリたちが出会った棄界人の姉妹・ハンネとマルテ。彼女たちへの対抗心からタビタは―「ん。夜這いする」イオリに積極的なアプローチを仕掛けてきて!?さらには王族の末裔を探し出すことを命じられた罪人のひとり、ケネスと再会したユーフェミアも、イオリの背負った罪の真相を知り、ある決意を胸に抱くことになり…。「穢れようが汚れようが生きてくれよ。胸を張って生きてくれ」交錯する感情。変わろうとする者たち。復讐と贖罪の想いがぶつかり合うとき、イオリたちが進むべき未来とは―!?
著者等紹介
榊一郎[サカキイチロウ]
「軽小説屋」と自称。第9回ファンタジア長編小説大賞準入選作『ドラゴンズ・ウィル』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
28
イオリの背負った罪の真相を知ったユーフェミアが、ある決意を胸に抱くシリーズ第二弾。思ってたのとは違う展開だったが面白い。イオリとユーフェミア。今回メインで描かれるのは2人の因縁と、穢れや汚れを背負い必死にもがきながら生きる者達の姿だ。話の展開こそスピーディーだが、内容の方はガツンヘビー。このバランス加減流石はベテラン作家。次あたりで現世に戻って来れそうだけど、多分それだけじゃ終わらないんだろうな。出来ることなら戻ってからのアレコレも読みたいし、是非ともこの作品には長く続いて欲しい。2018/06/30
まるぼろ
15
さて今巻は、アータートンの街に辿り着いたイオリ達だったが、そこでイオリにもユーフェミアにも深く関係があるケネス・ダグラスと思わぬ再開を果たすが…と言うお話です。今巻も面白かった…ですが、同時に何もハンネを死なせなくとも…と、何とも救えぬ話だなと思いました。それくらい今巻におけるユーフェミアの行動はイオリ風に言えば「馬鹿」に尽きると言った感想ですが、今回の出来事によってユーフェミアに中にいるチヅルの存在がいい方向に作用して、今の所悪い方で目立っている生真面目さが改善されればいいなと思ってしまいました。→2018/09/01
た〜
13
どうやら話のベクトルは生々しい人間模様に向かいようだ。2018/06/24
AKF-ZERO
12
今巻も面白かったです。流石ベテラン作家である榊先生といったところでしょうか。身体能力に物をいわせた立体的な戦闘は、読んでてワクワクしました。上官殺しの真相も明らかとなり、葛藤する事となったユーフェニア。それにより、イオリとの関係がこの先どう変化するのかますます楽しみになってきました。タビタ派な自分ではありますが、正直どちらも捨てがたい…。何?次巻のゲストヒロインは褐色肌ですとっ!? ニリツ先生の描く褐色肌ヒロインなんて、もう期待するしかないじゃないですか。2018/10/21
やまと
12
新たな街でイオリと同じ密命を帯びるケネスと新たなケモノ娘との出会う第二巻。前巻よりもシリアス多めというか重めの展開でした。ケネスはイオリともユーフェミアとも関係が深く、この出会いをきっかけとして上官殺しの真相が明らかになるわけだが…本当に誰も幸せにならない内容でした。そりゃイオリも話せないよね。真相を知ったユーフェミアの苦悩は推して知るべしだけど知れたからこそようやくお互いの気持ちの落としどころを見つけられたから良かったのかな。そしてイオリ達とは別の思惑を持った者もいるので無事に帰還できるのか次巻に期待。2018/08/12