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出版社内容情報
ついに最終決戦を迎えるカナタと魔甲蟲の王ゼス。開放すれば、皆の記憶から存在を抹消されてしまう《絶力》。人類の未来を護るため、カナタは全てを捨てる決断を下し、いま禁断のチカラを開放する――!!
内容説明
最初は一人だった。裏切り者と呼ばれ、そして出会ったのは、まだ未熟な彼女たち。教官として過ごすうち、次々と仲間は増え、そして―「ここから先には一歩も進ませないわ…っ!」いまは誰もがカナタのために戦っていた。最終決戦を迎え、カナタは、魔甲蟲の王・ゼスの圧倒的なチカラに苦戦する。開放すれば、皆の記憶から存在を抹消されてしまう“絶力”。人類の未来を護るため、カナタは全てを捨てる決断を下し…『んっ、言わなかったか?お前に見せつけるためだよ。―この世界の空士が持つ不屈の闘志って奴をな』裏切り者と落ちこぼれ少女たちの学園バトルファンタジー!
著者等紹介
諸星悠[モロボシユウ]
第24回後期ファンタジア大賞、金賞受賞『空戦魔導士候補生の教官』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
19
最終決戦を迎えて魔甲蟲の王・ゼスの圧倒的なチカラに苦戦するカナタ。人類の未来を護るため全てを捨てる覚悟を決める彼のもとに、未熟な彼女たちや仲間たちも集う第十三弾。ゲートを潰すための総力戦といくつかの最終手段。崩力の使い手とそれぞれ対決するE601小隊の面々。そしてゼスと戦い続けるカタナの元に駆けつける彼女たち。裏切り者と呼ばれた彼がこれほど多くの仲間に支えられて戦った最終決戦の結果、皆の記憶から一度は消えてしまった消えたカナタでしたけど、そこからまた新たに始まる予感を感じさせる結末はなかなか良かったです。2017/07/21
ツバサ
10
本編最終巻。シリーズ集大成なわけだが、最後にE601小隊やクロエなどがカナタを助けに動くのは熱かった。みんなの記憶からカナタが消えたけど、心からは消えないで良かった。そして、カナタは一から始める終わり方で良い読後感でした。物語がまとまっていて良いシリーズだったかな。2017/07/21
真白優樹
9
幾多の命が舞い散る空で、カナタが仲間達と共に最終決戦に挑む今巻。―――見せつけろ、折れぬ意志。刻み込め、自らの証。文字通り全てを賭した最終決戦。全てを懸けた策が組み合い、少女達が師へと成長の証を見せつけ、彼女達に背を押され、支えられて全力を賭す師。例え全てが消えても、心に刻まれた生きた証があるからまた始められる。熱い戦いの果ての切なさ、そしてまた一から始まる物語。ここまで歩いてきた道程は愛おしく、新たな道程には躍動する期待を。彼等の物語は確かに終わった、だけどまた始まるのである。 次巻も楽しみである。2017/07/23
sakadonohito
5
本編としては完結。バトルものとして妥当な終わり方。2021/07/18
ダイ
5
今回で遂に完結でした。魔甲蟲の王のゼスやその陣営との戦いはまさに総力戦でしたね。ミソラやユーリ、クロエなど、どの子も死力を尽くしてましたが、その根底にはカナタへの想いがあり見ていて熱くなりました。覚悟を決めて全力を出すカナタでしたが、そこに小隊の面々が助けに来るのもシリーズ当初から見てると感慨深かったです。また、不死身のゼスとの戦いも普通に撃ち破るのでは無く、心を挫いて負けを認めさせるのも良いと思いました。全力の代償に周りの人々の記憶から消えたカナタでしたが、最後の再会からまた新しい関係が始まりそうですね2017/07/24