富士見ファンタジア文庫 冴えない彼女（ヒロイン）の育てかた Ｇｉｒｌｓ Ｓｉｄｅ〈３〉

丸戸 史明【著】

ＫＡＤＯＫＡＷＡ（2017/06発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 250p／高さ 15cm
• 商品コード 9784040723389
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

出版社内容情報

フラットで感情表現が適当。そう言われていた少女はもういない。ここにいるのはメインヒロインの座を決して譲らない冴えない彼女――加藤恵。倫也のあの決断の裏側を描く、少女たちだけのギャルゲー制作。

内容説明

誰もが求めていなかった“転”のイベント。停滞するサークル副代表、加藤恵の前に新生「ｂｌｅｓｓｉｎｇ　ｓｏｆｔｗａｒｅ」の少女たちが現れる。そして倫也と同じように、恵もまた大きな決断をすることに。なぜ少女は、オタクで、自分勝手な少年と一緒にいることを選んだのか。フラットで感情表現が適当と言われていた少女はもういない。ここにいるのは、メインヒロインの座を決して譲らない冴えない彼女―。サークル代表不在の裏側を描く、少女たちのギャルゲー制作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[スズ]

常にフラットで感情表現も適当な時々腹黒な女の子だけど、どんな時も側に寄り添い最高のメインヒロインでい続けてくれた少女に恋をした少年と、超が付く程のオタクで自分の作りたいゲームに周囲を巻き込む自分勝手な人だけど、天才達の中でどこまでも普通で平凡なのに足掻く事を諦めなかった男の子に惹かれた少女の恋模様が胸を掴んで離さない最高の一冊。恵の倫也への想いがページから何度も胸の中に流れ込んできて、倫也からの告白に応えるまでの彼女の甘酸っぱくもあり塩辛くもある心境が最高に素晴らしかった。この作品に出会えて最高に幸せです

2019/01/12

[よっち]

誰もが求めていなかった“転”のイベント。停滞するサークル副代表、加藤恵の前に美智留たちが現れ、そして倫也と同じように恵もまた大きな決断をすることになる十二巻の裏話第三弾。身も蓋もないぶっちゃけ話をバンドメンバーと交わしていた美智留が、今回はやたらぐいぐい攻めるなーと思ったら脚本あったんですね（苦笑）女性陣によるメインヒロイン攻略で繰り広げられた繊細な心理描写と容赦ない突っ込みは、ぐっとくるものがある一方でちょっぴり切なくもあって。それでもゲスい波島兄と相変わらず諦めが悪い詩羽先輩には苦笑いで安心しました。

2017/06/20

[まりも]

GS3弾。倫也の裏切りによって色々面倒な事になったヒロインs達の裏側を描いた話。薄いのに内容めっちゃ分厚いとか一体全体どうなってるの。本編完結前のGS、それはフラットで感情表現が適当と言われた少女の仮面を剥ぎ取る強烈な1冊になってましたね。これまで加藤恵がどう思っていたのかその全てを裸にするとか、畳み掛け方がスゴイわ。詩羽先輩と英梨々の独白も心に突き刺さる。改めて思うけどこの2人も本来ならメインヒロイン張れるくらい魅力的なキャラなんだよな。丸戸先生ってほんまスゴイわ。GSはある意味本編よりも充実しとる。

2017/06/21

[かんけー]

面白いですね～(^_^)♪加藤さんと出海ちゃんの会話の流れから？何故か伊織と加藤さんのガチの言葉の応酬に変化して、空気を読まず？平気で自ら地雷を踏む出海ちゃんに苦笑(^_^;)ん～( ＾ω＾ )加藤さんの表情の変化がイラストが無くても文面から容易に想像出来ると(^_^)v詩羽先輩と英梨々の二人だけの独白が読んでて心に突き刺さる！紅坂朱音を廻る二人の真実を直視して、「転」が運命の歯車を少し？だけ彼女達に動いたのかも。先輩は英梨々を盟友と認識しているからこそトンデモ！の企画書を読ませ、覚悟を決めろと追い込む→

2017/06/21

[オセロ]

ラストのガールズサイド・ストーリーは、12巻の内容を補いながらも・詩羽先輩・英梨々・そして恵の赤裸々な気持ちが知れて良かったです。特に恵。12巻だけだと恵が倫也を許したのかイマイチ分かりませんでしたし。いよいよ完結となる次巻が楽しみです。

2022/07/04