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出版社内容情報
この世界の魔法は、名前でできていた――。“私”が竜として転生を果たしたのは、文化も言葉もまだない原始時代だった――。これは、竜の魔法使い“センセイ”とエルフの少女が、魔法を、国を、歴史さえをも一から作り上げる、ファンタジークロニクル。
石之宮 カント[イシノミヤ カント]
第1回カクヨムWEB小説コンテストの特別賞を受賞した「始まりの魔法使い」でファンタジア文庫デビュー。
ファルまろ[ファルマロ]
内容説明
かつて神話の時代に、ひとりの魔術師がいました。彼は、“先生”と呼ばれ、言葉と文化を伝え、魔法を教えました。そんな彼を人々はこう呼びました。―始まりの魔法使い、と。そんな大層な存在ではないのだが―「だから火を吹かないで!」「ごめんごめん。私にとってはただの息だからさ」竜として転生した“私”は、エルフの少女・ニナとともに、この世界の魔法の理を解き明かすべく、魔法学校を建てることにした。そこで“私”は、初めての人間の生徒・アイと運命の出会いを果たした―。これは、永き時を生きる竜の魔法使いが、魔術や、国や、歴史を創りあげる、ファンタジークロニクル。
著者等紹介
石之宮カント[イシノミヤカント]
『始まりの魔法使い』で、第1回カクヨムWeb小説コンテスト“特別賞”を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
48
異世界の原始時代に竜として転生した男が、人々に魔法や言葉を教え時代を創り上げていく物語。なかなか良かった。魔法の無い現代世界から転生したが故に魔法の知識は無い主人公。そんな主人公が生徒たちと共に試行錯誤しながら前進していく姿はすごく楽しそうで見ていてほっこりしました。時の流れの悲しさや愛の美しさを感じさせる内容になっていたところも良かった。アイすごく良いヒロインだったなぁ。今回は物語の始まりを描いた訳ですが、果たしてこれからどんな学校を作るのか。2人が再び出会えるのかも気になるし、次巻も期待してます。2017/05/23
ナカショー
31
竜に転生した主人公が転生した異世界で魔法を広める壮大な物語。凄く面白かった。魔法という概念がない為色々試行錯誤しながら進んでいく展開に新鮮さを覚えました。アイさんがとってもヒロインしてたのもGood。次巻以降も非常に楽しみです。2017/05/23
サキイカスルメ
27
素敵な「あい」のお話。始まりの魔法使いである彼が、仲間と出会い、素晴らしい生徒と出会い、竜の生の長さを知り、愛を知るお話。面白かったです。純愛ものとは思っていなかったので、嬉しい誤算でした。アイが可愛くて可愛くて。強く優しい先生も素敵でしたね。大人の男性という包容力を感じ、アイとのお似合いっぷりにニヨニヨしました。ニーナ含め家族のような温かい雰囲気がよい。後半は種族の違いによる寿命の差が、とても切ない……。でも、悲壮感はなく、また巡り合えると信じられる終わり方でよかったです。2017/06/01
真白優樹
24
異世界の原始時代に竜として転生した男が、世界を創造していく物語。―――名前に力宿りし時、世界は産声を上げる。何の知識もない男は、全てを手探りで進めながらパートナーと共に魔法を作り上げ、その途上で人間と出会い、恋に落ちて愛を注ぎ結ばれる。世界を創造する年代記であるこの物語は、一つの美しい恋物語でもあり、竜が仲間達と共に、魔法で世界を創り上げていく、穏やかで優しく、美しい風が吹く作品である。一度離れた二人は、また巡り合えるのか。これからの世界はどのように回り、巡っていくのだろうか。 次巻も楽しみである。2017/05/20
ツバサ
23
この1巻丸々プロローグみたいなのに満たされた感じはなんだろう。作者の作風とファルまろさんの絵が相まって素晴らしい読後感を与えられました。続きが気になります。2017/07/03