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出版社内容情報
取材のため異世界にいく。これ極めて普通のラノベ作家のお仕事です。中堅ラノベ作家の俺は、KADOKAWAが用意したゲートで異世界へ取材にやってきた。ガイドの獣人アミューさん、作家志望のJKと一緒に、「無双」と「ハーレム」について調べて、面白いラノベを書いてやる!
田口 仙年堂[タグチ センネンドウ]
第5回エンターブレインえんため大賞受賞作「吉永さんちのガーゴイル」で2003年にデビュー。ファンタジア文庫では「本日の騎士ミロク」「デーゲンメイデン」などを執筆。
東西[トウザイ]
内容説明
中堅ラノベ作家の俺は、編集からのオーダーである「無双とハーレム」を体験するため、KADOKAWAが用意したルートを使って異世界へ取材にやってきた。ガイドの獣人アミューさん、そして、「魔法理論」を勉強するため、わざわざ異世界転移してきたらしいラノベ作家志望のJKと、いざ取材旅行へ出発!だが、孤高無双の勇者は中二病こじらせた二刀流の少年だし、ハーレム三昧の魔王の正体は後輩の売れっ子ラノベ作家!?この取材、どう転ぶかわから…(編集)先生、宣伝足りねーよ!!こうだろ→しがないラノベ作家が取材がてら異世界を救う!?創作と現実が交錯するサクセスファンタジー開幕だ!!
著者等紹介
田口仙年堂[タグチセンネンドウ]
千葉県出身。あらゆる出版社を渡り歩いた。ラノベ作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
METHIE
13
KADOKAWAグループは異世界との繋がりがあるヤクザ組織だった! 一見流行り物を合わせたような安直な企画に思えるが田口先生らしい良作。 まずラノベ作家は異世界で取材しているのが当たり前という設定が良い。 異能力バトルやゾンビの世界もあるので続編が作りやすい。 また後半からラノベ作家に憧れるJKの正体や魔王になった売れっ子後輩の企みなど物語は意外な方向に進む。 元々書籍化のつもりが無く自由に伸び伸びと書いたらしく、こんなに楽しかったのは久しぶりの事。 フィクションであるがラノベ作家のきつさは本物っぽい。2017/03/24
真白優樹
12
中堅ラノベ作家の青年が取材旅行で、異世界に旅行するドタバタ珍道中な物語。―――物語を書く為に、その為なら何でも出来る。この物語のタチの悪いというか凄い所って妙に現実感があるというかあり過ぎる所なのだろう。それ程までに現実感があり、下手すれば角川と作家様に多大な誤解が発生するというか本当に有り得そうな感じのこの物語、だがそれ故にこの物語は面白い物へと仕上がっており、作家様の闇が凝縮されたような部分も笑えるものになっている。新しい作品の完成、そして次の取材旅行はどんなものになるのか。 次巻も楽しみである。2017/03/19
サキイカスルメ
10
むしろJKとアミューさんとのトリプルデートをラノベにした方が。中堅ラノベ作家がカクヨムへ投稿するために、異世界へ取材に行くお話。編集さん、明らかにヤのつくご職業の方たちじゃないか(笑)ライトノベル作家、修羅の道すぎるでしょう。基本はメタ系コメディですが、ラノベ作家の切なさや辛さも入ってました。せんせーの命かけてラノベ書いてんだという語りは、熱かったですね。作家さんは、生活や家族、色々なものをかけて本を書いてるんだろうな、と。JKとアミューさん可愛かったです。2017/03/29
nawade
9
★★★☆☆ Web版未読。無双とハーレムの取材のために異世界にやってきた中堅ラノベ作家の異世界訪問記。ナマの体験を重視し、ラノベのためなら殺人もいとわない戦闘狂とか、自分の知ってるラノベ作家と違う。どんだけ業の深い存在なの!?後、KADOKAWAって、どんだけ怖ろしいところなの!?とか、デビューから13年間活動してきた田口仙年堂さんの商業作家として抑圧されてきた不満と欲望が爆発したかのような作品だった。今時の勇者=キ◯トに憧れるもどきかと思いきや、逆に勇者がキ◯トのモデルとかファンはどう思うかな?2017/03/18
椎名
6
やりたい放題の身内ネタラノベとでも言えばいいのか、ラオタとしては色んな意味で非常に楽しめるラノベではあるが広範囲にウケる作品ではなさそうだなあとも。個人的には気楽に読める上にラノベオタクとして理解できる部分も多く良い一冊でした。久しぶりに作者の作品を読んだがこれまで読んだシリーズと比べてもかなり好きかも。地味に地に足の付いた名言が多いのも現実的で良かった。2017/05/06
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