- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > ティーンズ・ファンタジー
- > 富士見ファンタジア文庫
出版社内容情報
惹かれ合い、2人は巡り会う。互いの素性を知らぬまま――父を失い、信念を異とする謙信と信玄は激突することとなった。そんなとき、身分を隠して川中島を訪れた信玄は1人の神秘的な少女と出会い、すぐに友人となる。彼女こそが越後の龍・長尾景虎と知ったとき、信玄は――
春日 みかげ[カスガ ミカゲ]
『織田信奈の野望』でGA文庫からデビュー。
みやま 零[ミヤマ ゼロ]
深井 涼介[フカイ リョウスケ]
内容説明
母や妹、仲間たちを失いつつも、北信濃を統べる村上義清を倒し、信濃平定を果たした武田晴信。しかし、取り逃がした村上義清が亡命した先は…長尾景虎のいる、越後の国だった。北信濃を巡り、ついに激突する甲斐と越後。そんな時、単独で戦場を見渡せる山へ視察に出た晴信は、一人の少女と出会う。「こ、こんにちは、綺麗な人。わ、わたしは…『けんしん』っていうの」「そう、あたしの名前は『しんけん』よ」晴信も、晴信と出会った少女―長尾景虎も、まだ知らない。この運命の地・川中島で心を通わせ、親友になった自分たちが、生涯にわたって立ちはだかる『宿敵』同士だということに―
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
尚侍
4
ものすごく面白かった。いやー本編も面白いですけどこちらのサイドストーリーも面白いですね。本編の方が天下統一という途方もない目標に向けてのものだとすれば、こちらは守護大名から戦国大名に移りつつある中での勢力争いの描写ということで、同じ合戦でも性格が違うということをきちんと描き分けているあたりはさすがと思わされました。これだけの内容を描くのに一体作者はどれだけの本を読んだのでしょう。ラノベとして面白いのもさることながら、改めて戦国時代について勉強しなおしたくなる、そんな思いも同時に抱かせる良作と思います。2017/09/17
ブー
4
外伝3!ついに、川中島決戦への序章巻!ついに、両雄が戸隠山にて邂逅す。お互い惹かれつつも立場の違いにより相反発する。いよいよ、次巻が山場か!また、後書きにもあったが、本編キャラの登場も!はたして本編では語られなかった信越同盟の真相は語られるのかな!また、表紙絵も良い。2017/03/02
玉瑛
3
最近長野へ旅行に行ったので、現在の景色を想像しながら読んでいた。川中島とか、高速降りたらすぐだしね。ついに信玄と謙信が出会う。史実にはこのようには存在しない2人の邂逅は清らかで残酷であった。相変わらず良晴が出ないぶんこの外伝はどうしても一般歴史小説に近づいてしまい、読みづらさがでてしまう。面白いしこっからが川中島の戦い本番なのだけど。2017/04/04
史
2
欲望と義理と、天と地と。2021/05/05
Abercrombie
2
○ 第3巻は北信濃平定から第1次川中島合戦まで。とにかく重い重い重い。はっちゃけたキャラが猿飛佐助だけだから、ほぼ全編が陰鬱な空気で覆われ、読み進めるのが辛かった。2017/04/22