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出版社内容情報
七詠唱〈セブンキャスト〉が奪われた! 魔術王、絶体絶命!?ブランの分身魔術を進化させたアンジェの化身「四魔王」との激闘から一夜明け、へとへとのブラン。にも関わらず、デュセルからは相変わらずデートの誘いが! だが、そんなひきこもり魔術王の命を狙う刺客が現れ――
岬 かつみ[ミサキ カツミ]
第27回ファンタジア大賞金賞受賞作「オー・ドロボー!」にてデビュー。
mmu[エムエムユウ]
内容説明
フィナーレを迎える魔術文化祭。二人きりで花火を満喫したいデュセルだったが、肝心のブランの姿が見えない―その裏では、常識外の師弟対決が勃発していたのだ!ブランの我流術式『分身鋳造』をさらに進化させたアンジェの化身たち『四魔王』の前に『七詠唱』は大苦戦―しかも、アンジェは自分の化身を学園の教師や生徒として潜り込ませてきて!?さらに、魔術王の命を狙う謎の転校生イアンも現れた!『七秒』を自在に操るイアンに、なんとブランは『七詠唱』を奪われてしまう!!敵となった分身たちを相手取るブラン、デュセル、ステラ、そしてアンジェ―友達と家族を守るための総力戦が始まる!!
著者等紹介
岬かつみ[ミサキカツミ]
第26回夏期ファンタジア大賞にて“金賞”を受賞。改題「オー・ドロボー!」にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
29
終わりつつある魔術文化祭の裏で対決するブランとアンジェの常識外れの師弟対決。さらに魔術王の命を狙う謎の転校生・イアンが現れ「七詠唱」を奪われてしまう第三弾。ブランの術式をさらに進化させた化身「四魔王」を作り出したアンジェ。「四魔王」「七詠唱」をまとめて奪った強敵イアン相手に総力戦で挑むブランたち。副会長の意外な真意も垣間見えましたが、それぞれが想いを紡いでゆく厳しい戦いの顛末は真摯な思いから来るもので、これまで謎だった正体も意外な形で明らかになってゆく結末の余韻はとても自分好みでした。次巻も期待してます。2016/12/21
ナカショー
13
面白かった。新たに学園に転校してきたイアンの能力によってセブンキャストを奪われたしまい、そのセブンキャストと戦うことになる第3巻。いろんな因果がいろんな所で繋がっていて一つに纏まっていてとても良かったです。こういう思わぬ繋がりが感じられる作品は大好きです。次巻も楽しみです。2017/09/21
キリル
12
ついに大魔術師を上回る「魔法使い」との戦い。魔法使いだけでなく自分たちの分身たちも敵に回るなどかなりの劣勢の中、様々な人物にスポットライトが当たって面白かったです。デュセルの姉たちや副会長の内面が掘り下げられていて好感度が上がりました。最後の戦いの駆け引きはとても面白かったです。七詠唱は強いと言われる割に敵もほぼ同格ということもあり毎回手間取っているという感じでしたが、今回リミッターが外れた状態を見て改めて個々の戦闘力の高さを思い知りました。プロローグからエピローグまできれいにつながっていたと思います。2017/01/27
真白優樹
12
師弟の対決が祭りの裏で巻き起こる中、突如現れた刺客と総力戦を繰り広げる今巻。―――敵になりしは自らの分身、共に戦うは最高の仲間達。文字通りの総力戦、仲間達に協力を願い力を合わせて、死力を尽くして戦う今巻は最初から最後まで最高潮、クライマックスの熱さの戦いの中で真実が二転三転し意外な真実が明かされる今までの話の中で一番熱い巻となっている。外に出て仲間に頼る事を選んだブラン、そんな彼の前に現れたのは過去に遭遇した時間の放浪者。過去から現れた縁は果たして、どんな騒ぎを巻き起こすのだろうか。 次巻も楽しみである。2016/12/23
しぇん
10
意味ありげなプロローグから始まりのエピローグまで綺麗に物語が繋がっていてて楽しめました。魔術使いというカテゴリーを越えた魔法使いに全ての分身を奪われるという厳しい展開での総力戦も面白かったですが、敵の正体と目的からの結末が良かったです。しかし、次巻はまさかの副会長話とは。今巻で本音もれてましたが。2017/01/08